夕飯の後、ソファーに寝転びまったりと毎日予約の渡鬼を見ていると、 背後から夫の声が聞えた。
「おまえ最近同じレジばっか並んでない?」
振り向くと夫はパソコンで『てきぱき家計簿マム』を起動中。 今日の買い物のレシートを転記していた。
「なんで同じレジだって分るの?」
「だってレシートに担当者の名前書いてあるじゃん。」
あ、そうなんだ。 知らなかった。 つうか、そこまでチェックするのか。 ホントまめなオトコだなぁ・・・。
「あ、今日のレシートくらもと君になってる?」
「なってるよ。」
ワタシは再び夫に背を向けて話し始めた。
「その人ねぇ、すんごいかっこいいの!!」
「そうなんだ。妻夫木くんより?」
「あ、タイプが違う。もっと色黒で、そうだなぁ・・・。」
「うんうん。」
「中村俊介と似てるかも!」
「ふーん。」
「職場でも人気者なんだって。」
「なんで知ってるの?」
「ヨーカドーで働いてるジムのおばちゃんが言ってた。」
「へぇ。おまえどんなに混んでてもそのレジ並ぶわけ?」
「ううん、違うの。」
「何?」
「なんかね、買い物終わってカゴ持ってレジの近くに行くじゃん?」
「うんうん。」
「で、どこのレジにしようかなって顔を上げるじゃん?」
「うんうん。」
「そうすると、必ずくらもと君と目が合うの。」
「は?」
「なんかすぅーっと吸い込まれるようにそこのレジに行ってしまうの。」
「へぇー。」
「って言うかね、どんなに遠くからレジを見ても必ず目が合うんだよねぇー。」
「・・・・。」
「くらもと君がワタシを探してるとしか思えないんだよねぇー。」
「・・・・。」
「あ!分った!きっと惹かれあう運命なんだ!」
「・・・・。」
「絶対そうだ!運命の人なんだ!きゃあああああああああああ!!!!」
「・・・・。」
「ちょっと!!人の話聞いてんの!?」
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今日もまた最後まで読んで下さってアリガトウ。感謝感激でゴザイマス。ぶりっ。
排泄日記をmy登録されているエンピツ作家の皆様アリガトウございます。
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