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2003年01月25日(土)
 特売。


それは午前11時。
掃除を終え、コーヒーを飲みながらのんびりと新聞に目を通していると、
我家から一番近いスーパー「イトーヨーカドー」のチラシが目に入った。






L玉98円、お一人様1点限り、500名様限定。






本日の特売だ。
冷蔵庫を見ると、卵の残数はたったの1個。
これは神様からのプレゼントに違いない。
ワタシはコートも羽織らずチラシを投げ捨て家を飛び出した。


「廊下は走らないで下さい!」
口やかましい住人と出くわしたら雷を落とされる程の早さでマンション内を走り、
エントランスを飛び出し、
公道を走り、
店内に入り、
エスカレーターまでも走り、
走り続けて現場に到着することドアから約3分。


卵は残っていなかった。


急激な体力の消耗とかなりの落胆とで、その場にヘタリこみそうになったワタシが
肩で息をしながら後ろを振り返ると、
そこには休日には絶対に会いたくないスクールの生徒が居た。









あっ!キルさんだっ!









振り向きざまにわざわざ声をかけてくれ、
そればかりか同伴していたお母様に「塾の人」と紹介までしてくれた小4の竹井クンの気配りは、涙が出るほど嬉しかったし、
「あら先生卵ですか?ワタシも買えなかったんですよ。」と同情して下さったお母様の気配りにも心温まるモノを感じたのだが、
こんな卵如きで落胆した姿を見られたワタシとしては、地域と密着した職場ってのも困るなぁーと思ってならなかった。














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これは職場で伝説となった。




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