5行日記
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2004年10月30日(土) |
第17回東京国際映画祭〜イタリアの90年代・変貌するそのイメージ〜 |
ということで、90年代のイタリア映画3本、木曜日と金曜日に観た。GWに行われるイタリア映画祭の客層と近いようでいて、それほど盛り上がっている感じもなく・・・。(宣伝不足?)一人客が多かったのが印象的。確かにちょっと偏った趣味。
上映されたのは以下の3作。
「ナンニ・モレッティのエイプリル」(1998) 私はナンニ・モレッティの映画を見たのは2001年の「息子の部屋」が初めて。ある意味これは映画だった。今年に入って、「親愛なる日記」(1994)をDVDを人から借りてみたものの、何回か途中で寝てしまい挫折してしまった。(ちゃんと起きて、最後まで観たけど)最終的には面白かったけど、映画ともドキュメンタリーとも取れる作品。「エイプリル」もそんな感じ。
「黄昏に瞳やさしく」(1990) マルチェロ・マストロヤンニが出ているので、公開当時、前売り券を買ったものの、結局行かなかった映画その1(そういうの5本ぐらいあるかも) でも、観た覚えがすごくあった。なんでだろう〜?立派すぎるお父さんに萎縮する息子。(ひどい吃音症になる)最後まで観た覚えがあったけど、観た記憶がない。自分のもうろくさがいやになった・・・。
ところで、原題の「Verso sera」、離婚してしまった息子の嫁が(孫娘と一緒にやっかいになり中)、マストロヤンニ扮する老いた大学教授に、何時に家に戻る?と聞かれて答えるセリフ。
夕方の6時か、9時か12時かとにかく夜中と答える彼女に対し、いらだつ舅。生きてきた世界も考え方も違う、歩み寄れそうで解り合えない。でも、歩み寄りすぎてもだめなんだが・・。
「スクール」(1995) ダニエレ・ルケッティ監督作品。シルヴィオ・オルランド主演。「ナンニ・モレッティのエイプリル」でルケッティ映画の出演依頼を断ったオルランドが出てきたり、映画じゃなくてCM撮影しているルケッティを冷やかしに行くというエピソードがあったので、この作品が選ばれたのかと思った。
イタリアは中学卒業後、いわゆる普通の高校に行く子と専門学校に行く子に別れるそう。その専門学校が舞台。このタイプの学校に行く人は、大学進学ではなく、卒業後、就職するらしい。でも、この学校の就職率は10%。社会情勢の悪さ、学校のかかえる問題と潜むテーマは暗くて、重いけど、気持ちコミカル、シニカル。希望はあるようで見えない。
と、映画の後の監督とのトーク・イベントがあったのと、この映画を見ていたイタリア人から話を聞いたので、そういう感じなのねと思ったけど、日本で公開されたことのない映画だったので、字幕がひどかった。
よりよって2行表示。会話状態で表示しちゃうという適当さ。セリフすごく早口なせいもあって、表示時間も短いせいかもしれないけど、音で聞く前に、字幕がでているので、どっちのセリフかこんがらがる。
でも、3本も観たので、ちょっとだけイタリア語思い出したのであった。(一カ所、セリフと字幕が全然違うのも解ったし?)
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