5行日記
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2004年09月07日(火) |
京極夏彦「魍魎(もうりょう)の筺(はこ)」 |
やっと読み終わった。借りてから一ヶ月以上か?文庫本なのに1000頁以上。(ページという字も思わず漢字で書きたくなる内容よ。)通勤の友向きではない。でも、分厚い文庫本を通勤時に読んでる人がいたら、ほぼ間違いなく京極夏彦読んでると思われる。
前作の「姑獲鳥(うぶめ)の夏」の続き。(時系列的にだけど)メインの登場人物も同じ。基本的にモノローグを語る主人公は、鈍な小説家関口君と、熱血漢刑事木場君。
事件を解き明かす京極堂や人の記憶が見える榎木津がモノローグ語ったら、10分の1のページ数で終わりそう。まあ、それじゃつまらないんだけど。
今回のお話は、連続バラバラ殺人事件を軸に、筺(はこ)に取り憑かれたいろんな人々が出てくる。とくに死体描写や殺人描写がちょっとグロいので、それこそ気分が悪くなる。映画もシリーズ化したら、これも映画化するのかしら?でも、絶対R-15。いや、R-18。関口君タイプも本来は読んだらだめだ。
冒頭や途中にに、作中小説がでてきるんだけど(関口君作にあらず)、全部読み終わった後に、それを探して、また読みたくなった。ほんとは全部読み返したかったけど、何せ1000ページ。
前作よりは、余韻が良かった。(バラバラ殺人ばかりだけど)
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