発表会(コンサート)の司会は先生の中で持ち回りらしくて、今回はおっとりとしゃべる若い先生でした。はじめの挨拶からしてまじめにずっこけそうなことを言ったりするので、ひやひやと見守る、ほかの先輩先生方の反応もおかしくて。
演者へのインタビューがすごくいい感じ。旅行が趣味というある人には、最近行ったのが自分の地元という話になって、地元自慢を延々と話して相手は「はい」としか答える場面がなかったり、そうかと思えば
「この曲は5年前くらいに流行った曲ですが、わたしは思い出があるのですが、なにか思い出があってこの曲を選ばれたのですか?」
「いえ、とくには…」
「ご主人さんとの思い出とかあるんじゃないですか?」
「ん〜、そのときのドラマとかは思い出しますが主人のことは全然思い出しません」
「わたしは思い出があります。では次の方」
(それを言えよ!)とつっこみたくなったり、とにかくコメントの視点が独特で、天然なのか計算なのかわかりませんが、すごく受けました。
観客のほとんどが自分自身が出番を待つ演者なので、緊張感でぴりぴりしてるなかで、若いのにこの先生の空気作りはたいしたものだなあと感心しました。