フォーリアの日記
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早朝、犬がしきりに鳴く声で目が覚めました。
このあたりはマンション街なのであまり犬はいません。 せいぜい室内犬程度なので普段犬が吠える声が聞こえたりすることはありません。 一体どこでなぜ鳴いているのでしょう?
買主が買い物中などに外につながれて待たされている犬が 買主を呼んで鳴く心細げな声に似ています。
と思いながらもまた眠りに落ち込もうとした頃、娘が起きてきました。 娘の部屋には道路側に窓があるので犬も近いので うるさくて眠れなかったようです。
娘が言うには犬はすぐ外の道路にいるとのこと。 どうもつながれているようです。
夫が寒さにめげず、すぐに起き出して(こういうときは強い)外に見に行きました。 ベランダから覗くと、犬は厳重につながれているようです。 夫がパンをやるとお腹がすいていたのかパクパク食べてしまいました。 中型犬というのでしょうか、小さい犬ではありません。 人懐っこい犬です。 おすわりもします。 かわいがられて飼われていたのだと思われます。
犬には首輪ではなくハーネスがついていて、短い引き綱を 土木事務所の道路際の金網に通してパイプにくぐらせて止めてあったそうです。
捨てられたのでは? 早朝、車ででも来て置いていったのではないでしょうか。
私もあとから外へ行くと、もう夫は犬の綱をはずしてきていました。 このままほうっておいても飢え死にするだけだし 放せば自分で家へ帰るのではないかと思ったのです。 それがよかったかどうかはわかりません。 迷い犬として警察へ届けるのが正攻法? でも捨てられたのなら誰も名乗り出ないでしょうから、 結局保健所へ送られることになるでしょう。
犬はしばらく食べ物を欲しがって夫に寄ってきていましたが そのうちあちこち走り回って道の匂いを嗅いで トットコどこかへ去っていきました。 自分の家を知っていたのかもしれません。
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