フォーリアの日記
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2004年11月14日(日) N響定演、アシュケナージ指揮

今日のN響アワーで
アシュケナージ指揮での初のN響定演というのをやっていました。

アシュケナージの指揮でN響が変わるのかと注目してしまいます。
デュトワ就任の時も期待したのですが、成果が出ていないようです。
近年のN響の演奏、N響アワーで見る限りでは手抜きというか
惰性で演奏しているような無表情な演奏が多かったと思います。
昔の映像が流されると昔の方が良くて、その差歴然でした。

前に、ゲルギエフが客演指揮をした「展覧会の絵」は
途中まではゲルギエフについてきて名演でしたが
緊張感は途中で途切れ、最後にはいつものN響節になってしまっていました。
客演指揮では限界かもしれないけれど、
指導力のある指揮者が音楽監督になれば何かが変わるのでは?
もともと実力のあるオーケストラだけに、期待してしまいます。


始めにやってたのはシューマンのピアノコンチェルト
ピアノはエレーヌ・グリモー

こういうピアノ、好きです。
なかなかよかったんじゃないでしょうか。
グリモーのピアノは感情を前面に出すような演奏なので、好き好きだとは思います。
N響とのアンサンブルは、それがいいのか悪いのかよくわからないのですが
特に同じフレーズを繰り返す掛け合いのところなどで、表現がかなり違います。
普通ならそろえるのでは?
でも、淡々としたN響の表現も無表情には思えず、好感の持てるものでした。

全体を通した雰囲気まではよくわからなかったのですが、よかったと思います。
この辺りの時間帯は周りがうるさいので(家の中)全体像の本当のところはわかりません。

次のチャイコの4番の3、4楽章も結構よかったと思いました。
N響変身?
コンマスや管のトップもコンチェルトの時とは変わり
逆にいえばこれぞ今まで手抜き演奏を聞かせてくれたメンバーなのですが
やはり、メンバーが悪いのではなかったのです。

チャイコフスキーは好きな曲で、
ムラビンスキー/レニングラードフィルの演奏のレコードを持っていて
昔何度も何度も聞いています。

逆にいえばその名演のイメージが頭に叩き込まれていて
それ以外の演奏に違和感を感じるようになってしまっています。

でも、その上で良いと思わせるものがあったのです。
張りのある金管、色彩感のある木管、
寄せては引いていく波のように変化を見せる弦の響き、
この交響曲のそういう面がよく出ていました。
(四楽章の始めなど「一糸乱れぬ」とはいきませんが、それは仕方がないでしょう。)
チャイコフスキーの醍醐味を十分聞かせてくれたと思います。

3、4楽章しか放映しなかったせいもあるのでしょうが
部分部分がそれなりによかったので、そこにばかり注目してしまって
これも全体を通した曲の感じがよかったかどうかまでは
よくわからなくなってしまいました。
もう少しゆったり聞けばよかったのですが、合間に家事もしてるし。

でも、全体像がわからなくても最後まで気持ちよく聞いて
感動が心に残ったことは事実です。

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昨夜書いたのはあまりにも稚拙な文で、言いたいことが伝わらないので
書き直しました。(15日朝)


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