フォーリアの日記
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2004年02月08日(日) |
ジャン・ピエール・ランパル |
夫がふいにテレビをつけて NHKのN響アワーを入れたら、フルート協奏曲をやっていました。 かなりの名演のようですが、誰の演奏なのだろう。
ジャン・ピエール・ランパルに似ているけど、もう相当の歳のはず。 こんなに現役バリバリの名演ができるはずはないので 最近は名奏者でも知らない人がたくさんいるんだろうと思っていました。
曲が終わって、指揮者が台を降りる時に1977年の録画との字幕が。 夫が「1977年だって。岩城宏之が若い」と言ったので画面を見ると その時はうしろを向いていましたが まもなく振り返ったのでよく見たらやっぱり岩城宏之でした。 そんな頃ならランパルがバリバリでも不思議はありません。 と思ったら、フルート ジャン・ピエール・ランパルと字幕が出ました。
往年の名フルーティストといえば、オーレル・ニコレがいますが 老齢になってから来日したときの演奏を仙台で聞いたことがあります。
さすがに、息もつづかなくなって、往年のような名演奏というわけにはいきませんでしたが 音楽はかなり表現されていてそれなりに楽しめる演奏だった・・・はずだったのですが。
それをぶち壊してくれたのが競演したオーケストラの仙台フィルハーモニーです。 悪いのはその仙フィルの指揮者なんでしょうけど。 息が続かないのでフレーズの最後の音がどうしても短くなってしまうのですが 本人がフレーズをもっと長く感じているのは聞いている方にはわかるのです。 それなのに、その空白のフレーズが終わらないうちに 次のフレーズに入ってしまうのです。
そんなことをやっていると、すべてのフレーズが尻切れトンボで なんともチンチクリンな曲になってしまいます。
まったくバカな指揮者だと腹を立てて帰ってきた覚えがあります。 仙フィルには何度もがっかりさせられていますが、 この時はかなりがっかりしました。 7、8年前の話なので、今は多少はよくなっているのでしょうか。
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