酸性
DiaryINDEX|past|will
明日餃子を作ろうかと材料を揃えました。
餃子といえば昔一緒にバイトしていた北京出身の王(ワン)さんの家に餃子を食べに行ったことがあります。
たぶんバイト友達の誰かが「王さん餃子作ってよ」とベタなりクエストをしたのだと思いますが気のいい王さんは快く私達を家に招待してくれました。
王さんは当時確か30歳前後で絵描きのダンナ様と一緒に日本に留学していました。王さんは北京でファッションの会社を興していたそう。
王さん達は私の近所に住んでました。部屋は雑然としていてダンナ様の絵がそこかしこに飾られてました。
王さんはものすごい数の餃子を作ってました。100個くらいあったと思います。皿が足りなくなったようで、ダンナ様の油絵にラップを敷いて餃子を載せてました。かなり大きな絵に餃子がたくさん並んでました。
キャンバスの上の餃子…衝撃でしたが、笑ってしまいました。
蒸し餃子の他、日本人の私達の為に焼き餃子も作ってくれました。もちろんどっちも美味でした。ダンナ様はあまり日本語が得意ではなかったので無口でしたが、礼儀知らずの若造達をあたたかく迎えてくれて、紹興酒をご馳走してくれました。餃子の会はかなり盛り上がって笑いっぱなしで終了しました。
トマトとタマゴの炒めものという、中華料理らしからぬ料理も作ってくれた王さん。
ウーロン茶には必ずガムシロを入れて飲む王さん。
王さん元気かなぁ。
悩みはあったんだろうけどあの頃は一日の99%は楽しいことしかなかったなーなんて事も同時に思い出し、口の中が苦くなりつつでも美味しかった餃子の思い出。
|