NINJA-TOOLS
  
☆☆ 観音デス♪ スッキリ毒を吐き出して明日もガンバルぞ♪(・∀・)9 ☆☆
■ HP ■ ■ BBS ■ ■ 目次 ■  ■ メィル ■
※ 初めての方はHPの注意書きをご覧クダサイ。
■ そのロクジゥ。 ■

精神&体力的に限界らすぃ。


ハイ。ヨボヨボ観音デス☆


一番印象に残っている会話。
「ホントに頭悪いよね、あの言い訳。
マンガかドラマの見すぎ。絶対ナイナイ。」

「もうちょっとマシな嘘吐けばいいのに。」
「ホントだったら紹介して欲しいわ。」
「マジで言ってんの?」
「てかさー、金払ってまで抱きたいヤツがいると思う?」
「俺は遠慮する。」
「風俗行った方がマシだよねー?」


Kサンの社員イジメも話題になる。
一緒になって社員を苛めてたヒトの口から、
Kサンは性格が悪いだの、捻くれているだの、
好き放題な言葉が飛び出てくる。
社員イジメはKサン1人の所業だというコトになり、
まるで今までのコトをサッパリ忘れてしまったかのように、
彼女達はイジメラレッコ社員と仲良くし始めた。
更に、見つかっただけで300万円相当というコトは、
実際はソレ以上の金額を盗んでいたんじゃないか。
そんな話になってKサンは大ドロボウ呼ばわりされていた。
そうやってKサンを笑い飛ばしてるヒト達は、
金額に差はあるものの同じようなコトをしていた。


言っているのは捕まる前までKサンと仲良くしていたヒト達ばかり。
最終的には、Kサンの容姿をバカにするヒトまで出てきた。
アレだけポンポンと悪口が飛び出てくるトコロを見ると、
上っ面だけ合わせていたダケなのかもしれない。
仲良く見せかけて腹の中ではこんなコトを考えてたのか…。
そう思ったら気分が悪くなった。
いつまで経っても同じ話題で盛り上がっている彼女達。
そんな風に盛り上がってる横で、
黙々と昼食をとっていたアタイ。
気分が悪いと言うより、彼女らが気持ち悪かったからだ。


彼女達は会話に加わらないアタイに声を掛けてきた。
「観音チャンも何か言っちゃいなよ。
一番迷惑掛けられたのは観音チャンなんだから。」

こうして悪口を言い合うコトで、
妙な仲間意識を持とうとしてる気がする。
中にはレジ抜けに関わってないヒトもいた。
そういうヒト達にぶちまけることで、
自分達の無実をアピールしてるようにも思える。
ココで何も知らないヒト達に全部ぶちまけたら、
どんなに清々するだろう。


「Kサンが盗みを働いてたコトは、
彼女をバカにする理由にはならないと思うけど?」

「だって聞いたでしょ?あの言い訳。
バカ丸出しじゃん。」

「バカ丸出しなのはアンタ達も一緒でしょ。
他人の容姿をバカにできるホド自分は完璧だと思ってんの?」

「ソレ、本気で言ってんの?」
「金払ってKサンとヤるくらいなら風俗行った方がマシって笑ったよね?
私なら大金貰ってもアンタとはヤりたくないね。」

「何それ…。」
「同じコトをアンタが言ったんでしょうが。
Kサンの目の前で同じコト言えるの?」



普段オドオドしてるクセに、
味方がいるってダケで大口を叩く男社員に腹が立ってた。
仕事でミスの多い彼のコトを、
彼女がフォローしていたのを知ってる。
Kサンは真面目で大人しいこの社員のコトを気に入ってたのだ。
「何でそんなにKサンのコト庇うの?」
「庇ってんじゃなくて単に気に入らないんだよ。
仲間がいるからって何調子こいて他人の悪口言ってんの?
アンタが直接Kサンに何か酷いコトされた?」

彼女が皆の名前を出したコトでこういう事態になったコトも分かるけど、
彼は全く今回の問題には関係していない。
だからこそできるのかもしれないが、限度を越えていると思う。
「別にされてないけどさ…」
そう言いながら他の社員に視線を移して助けを求めてる。


その姿を見てるダケでイライラしてくる。
休憩室を出た。
友達がアタイにつられるようにして一服しに出てきた。
「優しいよね、観音チャンて。」
「何で?優しかないよ、別に。」
「仲良かったからってココまで大きい問題起こしたヒト庇えないよ。
今頃、きっと上で観音チャンの悪口言ってると思う。」

「だったらあのコらが本格的にオカシイんだよ。
自分達で気付かない方がどうかしてる。
聞いてて酷いと思ったでしょ?」

「うーん…。Kサンに裏切られて一番傷ついたのは観音チャンでしょ?
観音チャンでさえ何も言わないのになって思った。」

「…言わないんじゃなくて言えないんだよ。」


一番文句を言いたいのはKサンだろう。
自分1人が切り捨てられたんだと、きっと思ってる。
だから彼女はアタイと連絡を絶った。
最後の最後でアタイを道連れにするコトもなく。
Kサンと仲良くなったのは、
恋愛話をしたのがキッカケだった。
アタイがこの店で働くコトを決意した原因。
いつまでも拘って振り返ってばかりだった恋。
彼女も同じ想いを抱えて、この店で働くコトを選んでいた。
『いつか逢えるといいね。』
そう言いながら笑い合った。


こんな上っ面ばかりの人間関係の中で、
アタイにとって彼女は唯一本音を吐ける存在だった。
Kサンを信じていたんじゃない。
自分が彼女に切り捨てられたコトを認めるのが怖かった。
…つづく。
2003年11月06日(木)


■ My追加 ■←エンピツ作家サマ専用お気に入り登録。



抗議などは受け付けません。 / 観音。