NINJA-TOOLS
  
☆☆ 観音デス♪ スッキリ毒を吐き出して明日もガンバルぞ♪(・∀・)9 ☆☆
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※ 初めての方はHPの注意書きをご覧クダサイ。
■ そのサンジゥ。 ■

とうとう一口の酒で爆睡できる身体に逆戻り。


ハイ。観音デス☆


商店街に建っているこの店。
通りをはさんだお向かいサンは喫茶店。
見上げた先には、
無表情にコッチを見下ろしている4つの瞳。
「どうかした?」
ケッコウ鈍感なOチャンが気付かなくてもムリはナイ。
しかし今回ばかりは気付いて欲しかった…。
どうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう。
困ったアタイは満面の笑みで外に向かって手を振った。
アタイは視線を上に向けたまま、
口をなるべく動かさないようにOチャンに話しかけた。


「…絶対に驚かないと約束できるか?」
「モノによる。」
Oチャンの度胸を信じよう。
「んじゃ私の言うコトをよく聞いて。
まず、私がソッチを見て話しかけたら、
嬉しそうに座り込んで上に向かって手を振るコト。
AB店長とO先輩がいるから。

「えぇぇぇぇっ!!!」Σ(゚Д゚;)
「動揺したらオシマイだぞ。
悪いコトなんて何もしてませーんって顔で手を振れ。」

「…分かった。」
ヽ(^∀^;)(^∀^;)ノ


この時食べた惣菜は、
全く味を感じなかったと言っても過言ではナイ。
少しして、AB店長とO先輩は店に遊びに来た。
「ビックリした〜。」
ソレはコッチのセリフだ…。(-_-;)
「2人ともお喋りに夢中だったみたいだし、
気付くかな?って言ってたんだよ。
座らなかったら気付かなかったよね?

エェ、アナタのご指摘どおり。
オヤツを食らう為に座り込まなきゃ全くな。
「いつもそんなトコで食べてるの?」
「ぃぇ。今日はたまたま店がヒマだったので。」
「そうだよね〜。いくらなんでもいつもじゃねぇ。
Oサンが食べてるのも丸見えだったよ。」

「すみません…。」( ̄_ ̄;)


もしコレがO先輩ダケだったら、
『アンタ達、何やってんの?外から丸見えだよ!』
と怒鳴られていたコトだろう。
昔は彼女のこういう所を優しさだと勘違いしていたが、
今となっては直接文句を言われるより感じが悪い。
「それにしても、休憩でもないのに…ねぇ。」
ハッキリしないがジワジワと責めてくるAB店長。
Oチャンはスッカリ萎縮してしまっている。
休憩時間以外にオヤツを食べてるのはオマエの店も同じだろう。
アタイはだんだんと腹が立ってきた。
ヒトはソレを逆ギレと言う。


「ウチのバックルームは暗いうえに狭いもんで。
AB店長サンの店みたいに広くて明るければイイんですが。」

「でもバックルームで休憩するワケじゃないし。」
「でもオヤツは食べてますよね?
前に手伝い行った時、エクレアごちそうになりました。」

「あの日はたまたま頂き物で…」
いつものように順番にバックルームで
と誰かが言ってたように記憶してますが?」

「………。」
記憶などしていないが、
あの手馴れた行動は一度や二度のコトではナイだろう。
そう確信したアタイは、
ハッタってハッタってハッタリまくった。


AB店長とO先輩がようやく帰った後。
「よりによってなんでAB店長が…?」
「ココ最近の妙な視線の主はAB店長かもな。
監視でもしてたつもりなんだろ。」

「じゃあ、いつもアソコから見てたってコト?」
「見回しても分からんハズだ。
まさか上から見てるとは思わんかった。」

「でも何の為に…?」
「決まってる。コッチの…というか私の………。
どーしよう。イヤな予感がしてきた…。」
( ̄ェ ̄;)
「まさか、Aチャンのコトで仕返し?」
「仕返しなんて可愛い言葉で済めばイイんだが。」


この手のイヤな予感が外れたコトがナイのは実証済み。
アタイの行動を見張って、
つけこむスキがあったら…あったら…。
いくらなんでもソコまではなぁ。ふはははは。
アイツじゃするかも。(ぐはぁ)
新入社員でAB店長に懐いていたのはAチャンダケだった。
そのAチャンを追い出した人間に敵意を持っても不思議はナイ。
追い出したつもりは甚だナイんだが…。
と言っても聞く耳持たんだろう。
その日の夜。
この出来事をHクンに報告した。


「…まさかAB店長自ら見張ってたとは。」
「社長に告げ口しようとしてたというセンが濃厚かと。」
「観音サンの行動の悪いトコダケ選りすぐって上に報告。」
「その為に張り込んでたとしか思えない。」
「今回はオヤツで済んで良かったんじゃねェ?…でもマズイな。」
「いや、今回はそんなにマズイコトしとらんよ。
ドコの店でもやってるコトだし。
まあ、場所が悪かったのは確かだけども。」

「そうじゃねェよ。
その後のオマエの行動のコト言ってんだ。
今回は偶然オマエが見つけたからかもしれないが、
元々、何かあったら乗り込んでくるつもりではいたと思う。
それがオマエの弱みを見つけてウキウキ乗り込んだのに、
逆襲に遭ってすごすごと退散しなきゃならんハメになっただろ。」

「うはは〜。AB店長のプライドもズッタズタ〜………ん?」


ズサ―――――ッ。
(↑ 血の気が引く音)


タイプ的にはAチャンと似たり寄ったりなAB店長。
近いうちに何かが起こるだろう。
…つづく。
2003年09月16日(火)


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抗議などは受け付けません。 / 観音。