ネット友達から旅行土産が届きマシタ。 えーと、リクエストした幸せになれるブツは、 ゴーヤちゃんライターってコトでいいのかな。(←んなバカな) てか、こういうコトはメェルに書けよ。>アタイ。
ハイ。観音デス☆
金曜日の出来事。 出社してPCを立ち上げていると、 外から聞こえてきたのは社長サンの怒鳴り声。
「あーあーあー!!何やってんだ!!」
近所に住んでいるおばあちゃんを迎えに来た病院の車。 社長サンが大事に育てている花を踏みつけたらしい。 慌てて車から降りてきて謝っている運転手サンに、 社長サンは罵声を浴びせ続けた。
「弁償してくれんのか!?」
いやぁ...。催促して弁償されて満足か?
「すみませんすみません!なんて花ですか?」
Σ( ̄∇ ̄川 いいなりかよ!
「そういう問題じゃないだろう!!」
アンタがそう言ったんだって...。
「いや、でも...。」
「もういいよ!まったく...ブツブツ...。」
そして車は去って行った。 事務所の中に入って来た社長サンは言う。
「まったく冗談じゃないよなぁ?キチガイ病院が!」
エェ。アタイはもちろんシカトで。 反応のないアタイに、更に機嫌を悪くする社長サン。
前に書いた、いつも笑ってる言葉の喋れないおばあちゃんが通ってる病院。 社長サンの言う"キチガイ"が、何を意味していたのかはすぐに分かった。 その日のお昼近くに、 おばあちゃんの娘サンが、菓子折りを持ってやってきた。 社長サンが留守だったのでアタイが対応したけど、
「あんな所に花を植えていたら、踏んでくださいと言っているようなものですから。」(ぉぃ)
と、気にしないで下さいと菓子折りを持って帰るように頼んだ。 しばらく話をして、 相当怒っていたようですから、と娘サンは菓子折りを置いて帰った。
社長サンから連絡があった時に、 『家の方が今朝のお詫びに来ました。』と報告した。
「あれは病院だぞ?家のヒトって誰だ。」
「迎えに来てもらってる家のヒトだと思いますけど。」
「ああ、あの頭のおかしいっていうか、いつもその辺歩いてるおばあちゃんの家のヒトか。 病院のヤツが来るなら分かるけど、なんで家のヒトが来るんだ!」
アタイはアンタの身内でもなんでもないんだけど、 どうしてそういう恥ずかしいコトを言えるかな...。
黙ってしまったアタイに、社長サンは言った。
「開けないで置いといて。後で返しに行くから。」
「了解。」
お姉ちゃんの家の近くにある畑を思い出した。 それは、お姉ちゃんの家に行くとても狭い道の曲がり角にある。 その隅に、大きな石が置いてあった。 その石があるおかげで、車を一旦切り返さないと曲がれない。 自分の土地に車が入り込まないようにしたのだと思うけど、 通るヒトが、邪魔にならない程度に石を動かしていたところ、 その土地の持ち主は、動かせないように石を地面に埋めてしまった。
1台通れるような道端に花は植えられている。 道の先は行き止まりで、 迷い込んだヒトがバックして戻ってくるのはよくあるコト。 今までにも何度か踏まれたコトがあった。 それを防ぐ為に、反対側の庭に花を移すでもなく、 社長サンはポールを何本か埋め込んだ。
数日後、ポールは見事に折れ曲がっていた。 それを見て愉快そうに、
「誰かぶつかってたな。これじゃぁ車は酷いコトになってるだろ。」
と言った社長サンが胸クソ悪かった。 踏まれた花は可哀相だったけど、 "花を移動しない"という行為が、 "花を大切にしている優しいヒト"ではなく、 "ココは自分の土地だから"という自己主張の為に、 "花を利用しているイヤなヒト"と思わせた。
だから今回のコトがあっても、 アタイは社長サンの言う言葉に無反応でいた。 会社に戻ってきた社長サンは菓子折りを持って出掛けようとした。
「おばあちゃんの家から来たんじゃないみたいですよ。」
「家のヒトじゃないのか?」
「はい。他の組だって言ってましたから。違う所に住んでるんじゃないですか?」
社長サンは諦めて菓子折りを机に置いて言った。
「病院のヤツが謝りに来るべきだろう。」
そのしばらく後、 社長サンの望み通り、病院のヒトがやってきた。 菓子折りを持って。
「こんなモン要らない!」
と、事務所の入り口で散々相手を罵っていた。 病院のヒトは、『気持ちですから』と、 菓子折りを押しつけて帰っていった。
「まるで菓子折りが欲しくて言ったみたいじゃんな?」
詫びを望んだのはアナタです。
半ば呆れ気味のアタイ。
要らないと言ってたワリに、 社長サンはさっそく菓子折りを開けた。
「なんだ、こんな500円の菓子で図々しい...ブツブツ。」
今時500円で買える菓子折りがあるか? 図々しいのはキサマの方だ。 欲しかったのは本当に詫びか? それとも高価なお菓子か? っていうか、そんなに大事な花なら場所を移動してやれよ。
満足げな笑顔で菓子を食べている社長サンに、 心の中で呟いた。
いっぺん地獄に落ちろ。
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2002年09月15日(日) |
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