NINJA-TOOLS
  
☆☆ 観音デス♪ スッキリ毒を吐き出して明日もガンバルぞ♪(・∀・)9 ☆☆
■ HP ■ ■ BBS ■ ■ 目次 ■  ■ メィル ■
※ 初めての方はHPの注意書きをご覧クダサイ。
■ テンション低すぎ。 ■

ネット友達から旅行土産が届きマシタ。
えーと、リクエストした幸せになれるブツは、
ゴーヤちゃんライターってコトでいいのかな。(←んなバカな)
てか、こういうコトはメェルに書けよ。>アタイ。






ハイ。観音デス☆





金曜日の出来事。
出社してPCを立ち上げていると、
外から聞こえてきたのは社長サンの怒鳴り声。

「あーあーあー!!何やってんだ!!」

近所に住んでいるおばあちゃんを迎えに来た病院の車。
社長サンが大事に育てている花を踏みつけたらしい。
慌てて車から降りてきて謝っている運転手サンに、
社長サンは罵声を浴びせ続けた。



「弁償してくれんのか!?」

いやぁ...。催促して弁償されて満足か?

「すみませんすみません!なんて花ですか?」

Σ( ̄∇ ̄川 いいなりかよ!

「そういう問題じゃないだろう!!」

アンタがそう言ったんだって...。

「いや、でも...。」

「もういいよ!まったく...ブツブツ...。」



そして車は去って行った。
事務所の中に入って来た社長サンは言う。

「まったく冗談じゃないよなぁ?キチガイ病院が!」

エェ。アタイはもちろんシカトで。
反応のないアタイに、更に機嫌を悪くする社長サン。



前に書いた、いつも笑ってる言葉の喋れないおばあちゃんが通ってる病院。
社長サンの言う"キチガイ"が、何を意味していたのかはすぐに分かった。
その日のお昼近くに、
おばあちゃんの娘サンが、菓子折りを持ってやってきた。
社長サンが留守だったのでアタイが対応したけど、

「あんな所に花を植えていたら、踏んでくださいと言っているようなものですから。」(ぉぃ)

と、気にしないで下さいと菓子折りを持って帰るように頼んだ。
しばらく話をして、
相当怒っていたようですから、と娘サンは菓子折りを置いて帰った。



社長サンから連絡があった時に、
『家の方が今朝のお詫びに来ました。』と報告した。

「あれは病院だぞ?家のヒトって誰だ。」

「迎えに来てもらってる家のヒトだと思いますけど。」

「ああ、あの頭のおかしいっていうか、いつもその辺歩いてるおばあちゃんの家のヒトか。
病院のヤツが来るなら分かるけど、なんで家のヒトが来るんだ!」


アタイはアンタの身内でもなんでもないんだけど、
どうしてそういう恥ずかしいコトを言えるかな...。


黙ってしまったアタイに、社長サンは言った。

「開けないで置いといて。後で返しに行くから。」

「了解。」



お姉ちゃんの家の近くにある畑を思い出した。
それは、お姉ちゃんの家に行くとても狭い道の曲がり角にある。
その隅に、大きな石が置いてあった。
その石があるおかげで、車を一旦切り返さないと曲がれない。
自分の土地に車が入り込まないようにしたのだと思うけど、
通るヒトが、邪魔にならない程度に石を動かしていたところ、
その土地の持ち主は、動かせないように石を地面に埋めてしまった。

1台通れるような道端に花は植えられている。
道の先は行き止まりで、
迷い込んだヒトがバックして戻ってくるのはよくあるコト。
今までにも何度か踏まれたコトがあった。
それを防ぐ為に、反対側の庭に花を移すでもなく、
社長サンはポールを何本か埋め込んだ。

数日後、ポールは見事に折れ曲がっていた。
それを見て愉快そうに、

「誰かぶつかってたな。これじゃぁ車は酷いコトになってるだろ。」

と言った社長サンが胸クソ悪かった。
踏まれた花は可哀相だったけど、
"花を移動しない"という行為が、
"花を大切にしている優しいヒト"ではなく、
"ココは自分の土地だから"という自己主張の為に、
"花を利用しているイヤなヒト"と思わせた。



だから今回のコトがあっても、
アタイは社長サンの言う言葉に無反応でいた。
会社に戻ってきた社長サンは菓子折りを持って出掛けようとした。

「おばあちゃんの家から来たんじゃないみたいですよ。」

「家のヒトじゃないのか?」

「はい。他の組だって言ってましたから。違う所に住んでるんじゃないですか?」

社長サンは諦めて菓子折りを机に置いて言った。

「病院のヤツが謝りに来るべきだろう。」



そのしばらく後、
社長サンの望み通り、病院のヒトがやってきた。
菓子折りを持って。

「こんなモン要らない!」

と、事務所の入り口で散々相手を罵っていた。
病院のヒトは、『気持ちですから』と、
菓子折りを押しつけて帰っていった。

「まるで菓子折りが欲しくて言ったみたいじゃんな?」

詫びを望んだのはアナタです。

半ば呆れ気味のアタイ。

要らないと言ってたワリに、
社長サンはさっそく菓子折りを開けた。

「なんだ、こんな500円の菓子で図々しい...ブツブツ。」


今時500円で買える菓子折りがあるか?
図々しいのはキサマの方だ。
欲しかったのは本当に詫びか?
それとも高価なお菓子か?
っていうか、そんなに大事な花なら場所を移動してやれよ。

満足げな笑顔で菓子を食べている社長サンに、
心の中で呟いた。


いっぺん地獄に落ちろ。



2002年09月15日(日)


■ My追加 ■←エンピツ作家サマ専用お気に入り登録。



抗議などは受け付けません。 / 観音。