武ニュースDiary
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2011年10月16日(日) |
釜山映画祭・「アジア経済」の記事 |
11日に「面白そう」とつぶやいた韓国サイトの記事を、akimiuさんが翻訳して送ってくれました。 ありがとうございます。経済紙なんですね? 少しだけ整理をして、下に紹介させていただきます。
BIFF 2011 金城武「まだ少しずつ成長中」
第16回釜山国際映画祭第4日、映画「武侠」の上映に先立ち、行われた舞台挨拶で 金城武を見て、大いに戸惑った。 いや、正確に言えば彼の声を聞いてから、だ。 ピーターチャン監督、タン・ウェイと共に舞台に登場した彼の簡単な挨拶の威力は、 それほど強烈だった。 予想外に重みのある低い声は3階規模の大劇場をいっぱいに満たし、 一言ひとこと、重みが加わっていった。 金城武の声は、こんなに印象深かっただろうか。
いや、彼は声が記憶に残る俳優ではなかった。 恋の賞味期限は一万年と言っていた「恋する惑星」の25歳の青年や、 カメラの前で目いっぱい愛らしい表情を見せていた「初恋」での姿は、 見ているだけで思わず笑顔になってしまう美しい男たちだった。 レオン・ライ、アーロン・クォック、アンディ・ラウ、ジャッキー・チュンら、 四大天王と呼ばれた中華圏のスター達とも違う神秘的な雰囲気が、 どこの国の人間かよくわからないその容貌から漂っていて、 人は声に耳を傾けるひまもなく、それにとらえられてしまったのだ。
しかし、人の耳より、まず目が反応していた男は、 18年の時の流れの中で、声だけで空間を支配することのできる俳優としての重量感を 着実に身につけていた。 恋に傷つきさまよっていた青春は、 戦局を変える「レッドクリフ」の智将、諸葛孔明が似合う年齢になり、 歳月の流れに合わせて演技する喜びを知ることになった。
「デビュー当時は、演技を習ったことがなかったので、何もかもがとても新鮮でした。 与えられた環境の中で、一瞬一瞬、自分で動作を考えて 表現できることが楽しかったんです。 年とともに経験を積み、他の俳優さんの演技を見て、 そこから演技のノウハウや秘訣を学ぶことができました。 若いときはその年代に合う演技をしましたし、 今はまた、今の年齢に合った演技をしなければと思います。 そういうふうに演技を通じて創作を続けていけることが、 たぶん何よりも大きい喜びなんだと思います」
「武侠」では、金城武の、年月がもたらした成熟と、 以前のきれいな面影を同時に見ることができる。 中華圏のスター達が顔をそろえたこの作品は、アクションととユーモアを失わずに、 人間の本質に対し、決して目をそらすことのできない問いを投げかけてくる。 金城武演じる刑事、徐百九は、 「人間と獣は同じだ。善人などいない」と信じていると同時に、 昔、人の善意を信じたことで犯した失敗によるトラウマから、 ノイローゼと強迫観念を抱えて生きる繊細な人物でもある。
が、金城武は、事件を再現しながら徹底的に捜査を進める徐百九を、 無心でかわいらしさのある人物に造型した。 クローズアップの中でも透明感にあふれていた「天使の涙」の何志武のように。 変わらぬ若さの秘訣を聞かれて、「まだ少しずつ成長中です」と答えたように、 金城武の時間は逆に流れているかに見える。 (アジア経済 2011.10.12)
BBS ネタバレDiary 21:00
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