武ニュースDiary


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2005年07月07日(木) 「失約」の頃

しばらくまたニュースが途切れています。
こんなときこそ、これまでの作品を鑑賞するとき。
特に露出の多かった台湾・香港時代(無茶苦茶多い)、
日本ブレーク時代(本人出演はそんなにないが)のメディアを見ていると、
思わず時間を忘れてしまいます。
その時代時代で、素敵だし、面白い人なんですよね。

そういうわけで、以前の雑誌記事から引っ張り出したのは、
香港の「Young Express」という芸能紙(雑誌?)。
これは日付がわからないんですが、
「失約」を出してすぐらしいので、1994年?



城武の「約束違反」は大きな反響を巻き起こしただろうか?
金城武は紳士であるから、非常に信用を大事にする。
軽々しく信用を失うようなことは絶対にしない人間だ。

彼の「約束違反=失約」は、実は広東語の歌で、
彼にとって初めての広東語歌であるが、
歌の技巧も発音も非常にきちんとしている。
1年近く、香港ではアルバムを出していない金城武への見方を一変させた。

ニッキー・ウーは金城武より早くから香港に進出し、
広東語の歌を歌って1年以上になる。
が、金城武のアルバムが出てからは、
ニッキー・ウーの広東語は金城武に及ばないと言う人が大変多い。
金城武は比較はしないのが一番だと思っている。
彼はこう言っている。

「ぼくは語学の天才なんかじゃありません。
でも、子どものころから、北京語のほか、日本語、英語などもできたから、
多分、発音も割に早く正確にできるんだと思います。
でも、ニッキー・ウーの歌はすごく心がこもっています」

彼は大変謙虚に、台湾でニッキー・ウーとは比べてほしくなかった。
なのに、香港でまで比べられる、と語る。
そして、2人の経歴や背景は違っているけれど、
2人とも台湾から香港に来て仕事をしているから、
ある種のなんともいえない親近感がある、
機会を得てニッキー・ウーと共演したいと言った。

「ぼくたちはレコード会社が違うから、
一緒に歌の仕事をするのはきっと難しいでしょう。
だから映画で共演するしかない。絶対いい結果が出ると思いますよ」

以前、彼とニッキー・ウーが、
それぞれチャーリー・ヤンと温碧霞にお熱だという噂が流れたが、
仕事上でトップを争うだけでなく、2人は恋愛面でも何かと縁がある。
金城武はその噂の話に触れて、思わずため息をもらした。

「ぼくとチャーリー・ヤンは知り合ってずいぶん経つのに、
なんで今になって噂を立てられるのかわからない。
彼女のことは妹のように思ってるし、
今まで惚れたはれたという感じになったことはありません」

男女間の感情はとても面白いもので、縁がなければもちろんだめなだけでなく、
ある、ビッとくる感覚も必要だ、と彼は考えている。
そして、デビューしてからそういう感じになったことはないという。
彼が芸能界に入ってしばらく立ったが、
女性スターに対し恋愛感情を持ったことはない。
芸能界の女性はもみんな美人だから、と私は笑って彼に言った。
特殊な傾向があるのでなければ、美人を見たら誰だった心が動くだろう?
金城武は答える。
「ぼくはブリジット・リンがとてもいいと思います」

「恋する惑星」で共演した、子どもの頃からの憧れの大スターに、
気後れを感じながらもすごく嬉しかったという。
彼は自分は若すぎて、彼女に振り向いてもらえることは絶対ないと自覚している。
ということは、自分より年上の女性が好きなのだろうか?

「人と知り合ったとき、もちろん相手の年齢は聞けないけど、
その人を見て自分より年上だとわかれば、まず覚えるのは尊敬ですね。
年齢差が少なくなって初めて、心引かれ、慕う気持ちがわいて、
気持ちが育っていく」

金城武は、自分は理知的なタイプで、感情にはなかなか流されないと言う。
感情的になってしまうのを恐れているのだ。
それなら、温碧霞は、どうして彼とあれこれ言われるはめになったのだろう?

「ぼくが覚えているのは、初めて香港に来たとき、
ある公開の場で温碧霞を見たんです。
そのころは彼女が誰だか知らなくて、横にいたスタッフに
「あの人、きれいだね」と言ったんです。
それ、が今になって、彼女を追っかけてると噂されるなんて
思ってもなかったですよ」

彼は仕方なしに説明した。
芸能界というのは、敏感なところで、
そよ風が吹いただけで、たちまち大風が巻き起こり、天地を震撼させてしまう。
金城武はこの世界で生きるからには、それに適応しなくてはならないのだ。

「ぼくも受け入れるようになりました。だから、過剰反応はしません。
ただ噂があまり多くないことだけを願ってますよ。
外部の人が誤解して、ぼくが男女のことにかまけて、
まじめに仕事をしてないと思われるのはいやですからね」

金城武は、アイドルになりたいと思ったことはない。
アイドルは、いつも外見だけうんぬんされて、
中身のことは言われないと、彼は言う。
しかし彼は若い。実力派になろうとも思わない。
実力派にはまだ距離があると考えており、
いたずらにそのような肩書きを求めることはしたくない。

私は笑って言った。
なら、金城武になれば、それでいいじゃないか。
君に似た人は誰もいない。絶対間違えられないさ。
(文・藍藍 Young-Express)


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