武ニュースDiary


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2004年11月07日(日) power men上(台湾VOGUE)

いろいろとあちらの雑誌の記事を読ませてもらっていますが、
長いので、ついそのままになってしまってました。
これは10月号の台湾ヴォーグこ別冊に載った記事の本文です。
2回に分けて。
(10月24日のDiaryをご参照下さい)

power men
金城武

1992年7月、初めて彼に会った。
そのとき、彼はちょうどファーストアルバムの準備中で、
事務所と契約してから3年が経っていた。
今も1番強く印象に残っているのは、
必ずいいものになる、といった、その自信に満ちた口ぶりだ。
当時、まだ子ども時代から抜けきっていなかった彼は、
いたずらっぽい目をきらきらさせており、
答えは、しょっちゅうアルバム以外の話に飛んだ。
そして幼さの残る顔で、慎重に自己紹介をした。
「金城武はぼくです。ちょっと頑固だけど、心根は良く、
大変気骨があります」

2004年10月、彼が芸能界で占める高い地位と才能については
すでに何度も書かれてきたし、
早い時期に、世慣れた物腰の「スター」になって当然の人物だった。
しかし、歳月は流れ、季節は移る。
再会した彼は、片隅にいるだけで、その場の空気が重苦しさから解き放たれ、
ウキウキする気分にしてしまう雰囲気は昔のまま、
長い年月、彼はずっと幼子の心のままで、
俗世間をのんびりと歩き回ってきたのだった。
思考は相変わらずスーパーマリオのように、あっち飛びこっち飛びするし、
嘘偽りなく率直だ。
ただ、見かけの成熟と年を重ねたことが、
彼を以前にも増して自在に、軽やかに、そして感性豊かにしていた。

自然
「ぼくは写真を撮られるのが嫌いなんです」
かつて彼はそう言った。では、今は? 
「仕事ですからね!」
けだるい笑顔を見せた。
かくも長い年月が経ったが、金城武は今でも
公の人物であることになじんでいない。

彼は、自分は昔から特別な子なんかじゃなかったと言う。
「ただ1つ、クラスの友達と違っていたのは、
あの人たちのように、将来どうしようかとか、そのために何をしようとか、
全く気をもまなかったということだけ。
彼らに比べると、ぼくは木のうろの中のマーモットみたいに、
何にも考えず毎学期過ごしてた。
ぼんやりして、先生に叱られたり、お母さんに叱られたり、
将来なんか全然気にしない、気楽な生徒でした」
つまり、「別に構わない、そのときになったらわかるさ」
という性格だったのだ。
「だから、芸能界に入ることで、1番嬉しかったのは、
仕事の形ができて、これからの方向が決まったことでした」
彼は以前を思い出して、ほっとしたという顔をした。

愛情 
「前に隣に住んでいた母方のおばがぼくを見ると、
いつもからかって言ってました。
とってもハンサムだから、きっと色男になるよって」
彼は気がなさそうに笑うと首を振って言った。
「ぼくは、自分が気持ちを口に出すこと、
傷付くことを怖がっているのが分かります。
でも、もっとまずいのは、口にすることで、
それによけい執着してしまうことなんです」

学生時代、恋をしたことがあったが、
その後、彼女のほうがアメリカに留学したことで、そのまま終わってしまった。
金城武はそれについて、
感情は時間と距離の試練には耐えられないのだと真顔で言う。
そこでときどき彼は愛に垣根をめぐらして、熱を冷ます。
「人を愛するのは、そんなに簡単なことではありません。
1ヵ月たってもまだ心を奪われてぼうっとしているのでもないと、
その気持ちに確信が持てない」
ひと目ぼれがあるということは信じる。
ただ、金城武の愛の物語は、少なくとも1ヵ月間は温めなくてはならない。
となれば、その発生率は事実上大変低いことになる。
数日もたたない内に、仕事に紛れて薄まってしまう可能性がきわめて高い。

愛のことで、これは我慢できないということは?
「だますことですね。ぼくは恋人であれ友達であれ、
嘘がないという感覚を大事にしたいんです」(続く)
(蔡耀文 VOGUE台湾 2004年10月号)


BBS 21:15


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