武ニュースDiary
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2004年02月16日(月) |
「向左走、向右走」の感想より・1 |
秋公開になってしまった「向左走、向右走」ですが、 季節的にはそのほうが合うし、 日本語字幕で見られる日がとても楽しみです。
yes asiaのDVDレビュー欄に寄せられた、たくさんの投稿の中から、 目についたものを、いくつか拾ってみました。 ネタバレは、多分、ない。すべて匿名で、原文は英語です。
●こういう映画がもっと必要! ハッピーエンドの映画を、私たちは今必要としている。 この、どこもかしこも戦争と悪徳に満ちた悲しい世界で、 私達には、元気付け、日の光は届くのだと教えてくれるものが必要なのだ。 映画は、もともとはそのために創り出されたものではないだろうか? 映画は娯楽なのだ!
●リアリスティック 映画がリアルかどうかは、見る人次第であり、非常に個人的なものだと思う。 が、そうではないと思うものが1つある。 それは、2人の主人公の孤独な毎日だ。 大都市にひとりぽっちで暮らし、周囲の人間にはいつも失望を感じて、 多くの人間が、インターネットでのつきあいと、 生活必需品の配達サービスを求めてコンピューターに向かう。 極端に走り、世界と接触しなくなってしまう者も入る。 そういう友達が私にはいるし、私自身も、 家にひきこもって、誰ともコンタクトをとらなくなることが時々ある。 これは健康な生き方ではないが、 このひどくせわしない世界で緊張をほぐす、1つの方法なのだ。 この映画がこんなにも人気があるのは、 誰にもある、共通なものを、この映画に見出すからなのかもしれない。
●武は素晴らしい! 私は武の演技スタイルが好きだ。 彼は、役を誇張もしないし、抑えすぎもしない。 彼を見ていると、彼自身が映画の孤独なバイオリニストに なりかわってしまったように思える。 また、準備をした結果、そのバイオリンの持ち方、弾き方は実に堂に入っていて、 本当に弾けるのじゃないかと思ったほどだ。 ジジと武が公園で出会った後、 2人の幸せでうれしくてたまらない様子を表現する、それぞれのシーンがある。 ジジの演技はまだちょっと誇張されているが、武の方は、実に的確だった。 私は、幸せそうな武ではなく、 孤独なバイオリニストの幸福感を感じとることができた。 優れた俳優の演技は、観客に彼が演じているということを忘れさせる。 その意味で、2人の助演者もまた高く評価する。 全体として、これは非常によく演じられ、よく監督された映画である。
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