武ニュースDiary


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2003年03月31日(月) 「向左走、向右走」の最初の映画化ストーリー(再録)

「向左走、向右走」がクランク・インする直前の情報で、
昨年12月にご紹介したばかりの新しいものですが
(ニュース原文通りではありません)、
無事ポスターも公開された今になってみると、結構面白いのと、
記録の意味も含めて、ここに上げておきます。

********

「向左走,向右走」の12月14日付けのこのニュースは、
台湾の民生報の記者によるもので、
ワーナーは、初めて投資する中国語映画「向左走,向右走」のキャストを
金城武とジジ・リョンで考えていたけれど、
話を詰めていくと、けっこう制約が多いのがわかって、
アジア各国の支社に,他のキャストで代えられないか再検討するよう
おふれを出したというものです。
候補は、リッチー・レン、ケリー・チャン、王力宏、蕭亞軒、孫燕姿といった人たち。
映画は12月にクランクインの予定でしたが、
肝心のキャストが決まらないため、延期が決まったと報じていました。

ワーナーは台湾、香港、シンガポール、大陸の支社の意見を広く聞いて、
武・ジジの美男美女コンビを最適としていましたが、
実際に事務所と細かい話をしていく内に難しい問題が出てきました。
例えば事務所側からの、撮影期間中はマスコミ取材はなし、という要望。
特にこの点についてワーナーは難色を示しています。
ハリウッドの場合、トップスターの撮影現場取材は普通のこと。
台湾香港のスターがそれをしないというのは理解に苦しむというわけで、
今回初めて中国映画界と接触することになったワーナーは一歩ひいてしまい、
各支社に再考せよと申し渡したのだそうです。

台湾の人気挿絵画家で作家、ジミーの小説の映画化である「向〜」は
ワーナー・ブラザーズの初めての中国語映画への出資作品です。
米国他社の「グリーン・デスティニー」や「ダブル・ヴィジョン」「英雄」などの成功を見て
ワーナーも中国語映画への進出を計画、
金馬奨受賞監督ジョニー・トーに舵取りを依頼。
物語の背景を芸能界に変えるけれども、
「向〜」を例えば「君のいた永遠」のような趣のロマン作品に仕上げ、
「君〜」の主役である武とジジの再共演という絶好の話題で、
「君〜」に続くブームをアジアに起こしたいという考えでした。

(以下が、映画化にあたっての多分最初のストーリー案)
実際、武・ジジはこの映画の主役としてはぴったり。
男性主人公は、台南の体育の教師で、ハンサムだけどシャイ、
ある日スカウトされ台北に行って芸能界に入るよう説得されます。
女主人公の方は、香港の三人組の女性コーラストリオのメンバー。
ですが、あまりうまくないと、グループから外されて、やり直すべく台湾に渡ります。
2人はたまたま同じアパートに住むことになりますが、
外出するとき、一方は左に向かうのが習慣で、一方はいつも右に行くため、
顔を合わせたことがありません。そうこうするうち、
大地震が起こって2人の運命を変えるのです……
1人は台湾の人間、1人は香港人ということでも、武・ジジを想定したような役柄です。

ワーナーのある人物が明かしたところによると、
武・ジジの他に、リッチー×ケリーもまた、当初から有力で、
特に香港支社が、動員力で武に勝るとも劣らないと、
リッチーを武以上に強力に推薦。
しかしアメリカ本社は、武の日本でのマーケット実績を重視しています。
さらに大陸はF4の言承旭とケリーのコンビを、
シンガポールは王力宏と孫燕姿を、
他のところでは蕭亞軒をという状態であるとか。

「向〜」のアパートの内部の撮影は香港の撮影所で行なわれ、
台湾での撮影は外が舞台になる部分だけです。
アジア各地のワーナー支社ではこの週末、
全力でキャストを検討しなければなりませんが、
あるワーナー社員は、「武・ジジコンビが最上だと思う、
トー監督と事務所とは順調に合意しているのだから、
ワーナーの上層部も妥協して、早くクランクインしてほしい」
と話しているということです。

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すでに予告編もオンエアされた今、原作通りで正解のようですが、
1度心に思い描いてしまった体育教師の武の姿が、いまだに消えてなくならない……
いつかどこかで見てみたいな……

トー監督の配役についての心積もりは早くから決まっていたのでしょうね。
武はトー監督が好きで、香港に行くたび、トー監督と会い、
食事をしたり、お酒を飲んだり、
いつかまた一緒に仕事をしようと話をしていたそうですが、
それがこの「向〜」で実現したわけです。


BBS


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