(仮)耽奇館主人の日記
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2005年11月02日(水) 我が孫、白娘(パイニャン)へ。

はとこの透と先生の間に生まれた女の子の赤ん坊を、お寺で預かることになった。
戸籍上は、先生の娘なのだが、私にとっては孫娘のようなものだ。
まず。
名付け親として、孫娘に美和(みわ)と名づけた。
奈良の三輪山、即ち、蛇神美和にあやかって名づけたのだ。
当日記の古い読者ならご存知の通り、母方の本家は白蛇を祭ってるくらい、蛇と縁の深い家柄である。
それで、蛇がらみの名前というわけだが、二人とも気に入ってくれた。
最も、本人が自分の名前を気に入るかどうかは先の話だが。
で。
私はお寺で美和を育てる間、「みわ」とは呼ばない。
「白娘(パイニャン)」と呼ぶつもりだ。
この名前を聞いて、すぐ分かった人はよほどのマニアか、かなりの年配である。
そう、中国の伝説、「白蛇伝」のヒロインの名前だ。
我が国においては、約五十年前に製作されたアニメ作品でもある(下に引用した画像がそれ)。
私は小学生の時、体育館で映画上映をしていた機会に、アニメ作品を観たのだが、意味もなく妖怪を憎む坊主が凄く憎たらしくてしょうがなかった。
例え、魔性のものでもいい、好きになったなら、心をまっとうすればいいじゃないか。
確か、感想文に、小学生の分際でそんな一文を書いて、先生たちに妙な顔をされたことを覚えている。
ともかく、「白蛇伝」を知ってる方々なら、なにゆえに私が好き好んで孫娘を「白娘(パイニャン)」と呼びたがるのか察しがつくであろう。
ましてや、私自身が世間体や道徳といった類いより、本能や感覚といった原始的なものを最優先させるキャラである。
ここまでくればもうお分かりだろう、孫娘に、あのヒロインのように、恋愛に全てを注ぎ込める生き方をして欲しいと願うからなのだ。
もう一度繰り返そう。

例え、魔性のものでもいい、好きになったなら、心をまっとうすればいいじゃないか・・・

我が孫よ、それこそが女の幸せなのだ。
女に生まれたからには、女であることを受け入れ、愉しみつつ、まっとうせよ。

今日はここまで。





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