(仮)耽奇館主人の日記
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2004年12月07日(火) |
生得、体得、死得のこと。 |
師走になると、檀家さんたちの中には、一年のアカを落としてもらう意味合いを込めて、私を指名してきて会いに来る方々がいらっしゃる。 その度に、私はひとつ説法をぶつのだが、今回はこんな話をした。
人間が一生の間、得るものについて。
まず、生まれつき得るもの。即ち、「生得」である。 生まれながらにして、何かに長け、どこか欠けている。これは誰でもそうで、一番重要なのは、何が足りているのか、また何が足りないのかを、自分自身で知ることだ。 次に、努力して得るもの。即ち、「体得」である。 地道にコツコツ積み重ねて身につける。知識、体力、技術と色々な分野に渡って、それ一筋にしぼっていくのもいいし、幅広くやるのもいい。一番重要なのは、何か形になるもので後世に残すことだ。 つまり、結果を出せということである。周囲にとって、また、自分自身にとって。 最後に、死んで得るもの。即ち、「死得」である。 死んで初めて得るもの。自分の一生がどんなものであったかを、他人の目で判断してもらう。一番重要なのは、いかに自分らしく死ぬかであって、それはつまり、いかに自分らしく生きるかなのである。
南無円徳円満、自らの一生をしっかり生きたまえ!
今日はここまで。
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