| 2005年01月19日(水) |
忘れてると思ったら。 |
なんか足りないなぁ…と思ったら、もう一冊、一緒に買った本を忘れてました。 「自衛隊の誕生 日本の再軍備とアメリカ」(増田 弘著 中公新書) ちょっと前になりますが、NHKの特番で海上自衛隊の創設に関する番組放送されたのを、とても興味深く拝見しました。 最近になってようやく開示された当時の会議の議事録や資料を検証しながら、敗戦後直ぐの日本の軍備・防衛の今後をどうするかという重要な事を、非常に短時間で決定しなければならない中、最善を尽くして、新しい国づくりの理想を抱いて時代と戦った人達がいた事が紹介されていて、その内容にとても感動しました。
もちろん番組の中では、自衛隊の存在の意義だとか安全保障条約だとか、憲法第九条だとかそんな政治・法律の部分での問題提起もありましたが、その事よりも、今までタブー視され、尽く最重要機密事項として秘められていた記録が開示されたという事自体に、“歴史”として捉えられるようになるほど“戦後”は過去になろうとしてるんだな…と思いました。
本は、海上自衛隊の成立だけでなく、陸上、航空の自衛隊の成立についても説明されています。陸、海、空がそれぞれ別々に成り立っていったその複雑な背景に、様々なドラマがあって、とっても面白いのです。
色々な問題についても過敏になりすぎずに、冷静に現実的な問題を考慮するのにいい時期に入ってきたのかも知れません。
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