| 2004年12月16日(木) |
『ハウルの動く城』を見る。 |
「おわり」の文字を見て、思わず拍手したくなりました。 「面白かった」が率直な感想です。 (欲を言い出したらキリはないのですが。)
最初にハウル登場のシーンがあの映画の全てじゃないかと思うくらい素敵でした。
本当に久しぶりに同じ映画を二回繰り返して見てしまいました。(座った時間4時間30分)
木村拓哉さんのアフレコに関しては一切心配も懸念もなかったのですが、期待以上でした。
驚いたのは、動くハウルを見ながらも、多少は木村拓哉さんの顔がチラつくかもと思ったのですが、実際には、逆に思い出そうとしても浮かばず、むしろ倍賞美津子さん、美輪明宏さん、加藤治子さんのお顔のほうが浮かびはじめて、やばい、やばい…と。(笑)
これは、もともとキムタクとしての映像を普段からあまり見ていないからかも…(木村拓哉さんは大好きなタレントさんですが、残念ながら番組をみる機会が少ないのです。)と思ったのですが、パンフレットの宮崎監督のコメントを読んで、納得。
ハウルの行動原理が理解できなかった宮崎さんが、木村さんの声を聞いた途端、「ハウルってこういう人だったのですね。」と納得されたとのこと。 まさしく木村さんの声があって初めてハウルというキャラ完成したといえるほど、ぴったりでした。
(そういえば、倍賞さん、美輪さん、加藤さんの出演されてる番組やドラマを見る機会のほうが木村さん見るよりはるかに少ないのに…。)
え〜と、いま、他のサイト見てみたら、木村拓哉起用に反発してる意見って、宣伝に使われたのが気に入らないとか、木村拓哉の顔がちらつくとか言う意見が多いんですね。
私、鈴木プロデューサーの「木村拓哉起用」には、ああ、そういう方法もあるよね〜ってとっても納得してました。 彼はアイドルというにはどこか骨のある立派な俳優さんだと思っていたので、さぞかしアフレコでもその才能を遺憾なく発揮されるのだろうと期待出来る人ですし、宣伝効果として、彼のネームバリューを使わない方法はないだろうと。 これが本当に人気だけで、ヨン様が出張ってきて、カタコトの日本語でアフレコするってんなら、どうかと思いますが。(ありえん。) どっちかっていうと、NHK大河にトレンディ俳優使う方がよほどへんじゃろう。
それはともかく…。 宮崎駿の描く「美形キャラ」というものがどういうものなのか、興味津々だったのですが、頑張ったのは作画さんだなぁ…と。(笑)
どう考えても作画のバランスがちょっと違えば、他の宮崎アニメに出てくる少年たちとそれほど変わらないフツー(?)の“少年たち”の一人です。(宮崎アニメの少年キャラに“美形”じゃないのが今までいたか?って話です。笑)
「もののけ」でセルからCGへ映ったばかりの頃、それから「千と千尋」を経て、「ハウル」なのですが、映像全体は「これがジブリなの?」というくらい、CG技術、画像処理技術の格段のUPというか、スタッフの精進というか、技術の向上と言うか、そういう部分に感服いたしました。 (エンディングでやっぱり!、なるほど!とうなずけるスタッフのお名前がた〜くさんありました。)
実はこのところ自分の中で宮崎離れが進行しつつあり、「ハウル」で完全に宮崎アニメから離れてしまうかも…くらいの気分だったのですが、かなり私の中ではポイント高いかも知れません。少なくとも、「もののけ」「千と千尋」よりは格段に楽しませていただきました。
他にも「ハウル」に限った事だけじゃなく、『日本のアニメ』の事について、色々思うところ、感じさせられるところもあったり、随分考えさせられました。(これはまたどこかで書くかも知れません。)
とにかく、監督始めスタッフの皆様、キャストの皆様、お疲れ様でございました。 また宮崎さん、「もうやらない!」とか言い出しそうですが、暫くゆっくり休養されてくださいませ。
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