伯父のお世話になっていた施設に遺品を取りにいってきました。 その中には卒中で少し不自由になった手のリハビリを兼ねて、毎週金曜日に参加していた陶芸教室で作った陶器数点が混ざっていました。
綺麗な瑠璃色や鶯色の小鉢や湯呑。 中にはそのお教室で入賞したという作品もありました。 もともと父方の本家は信楽焼で有名な滋賀県信楽の窯元の家。 「やはり父方の血筋なのかなぁ…」と思いながら伯父が触れたであろうその陶器に触れた途端、伯父の手の温もりを思い出してなんともいえない気分になりました。 まだ、焼いていない作品がいくらか残っているので、焼きあがったらまた知らせてくださるそうです。 伯父はもういないのに、新しい作品がまだこれから出来上がろうとしている。
伯父が確かに生きていたという証が小さな形になってまた手元に増えました。
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