ノーエの日記

2004年08月28日(土) 丸い絵が苦手な人。

友人とお茶をしてて、秋から始まる「ブラック・ジャック」の話をした。
手塚先生の名前を口にした途端、W3、ジャングル大帝、リボンの棋士、悟空の大冒険、メルモちゃん、ミクロイドS、ワンサくん、トリトンetc…どれもこれもいまだに主題歌がふと頭を過ぎるほど大好きなアニメばかりが浮かぶ。
でも、実は手塚漫画はそれほど読んでいなかったりする。
ちゃんと読んで記憶に残っているのは「アドルフに告ぐ」と「ネオ・ファウスト」と比較的夢中になったのが「ブラック・ジャック」。
「火の鳥」は「マンガ少年」に鳳凰編が連載されていたのを、読んでいたはずなのだけれど、あまり記憶にない。(アニメ化された映像の方は大抵覚えているのに…。)
それを話したら友人いわく、「宗教臭いからやろ?」と言われた。
命に関する根源的な主題を書き続けていた手塚作品だから、それを言い出したら、全部苦手って事になるはずなので、その理由は却下。多分、親父キャラ好みの私でも、鳳凰編の清盛だけはキャパ超えた存在だったような気がする。
「私、ブラック・ジャックは興味ない。」と友人。
理由を聞くと「丸い絵が嫌い。シリアスな話なのに、あの丸い絵がダメだ。」彼女の苦手な絵にあだちみつる先生の絵とか他にも色々上がったが、「でも高橋留美子のアニメの絵は私には“丸くない”んだ。らんまとかは大好き♪」(おじゃる丸も、忍たま乱太郎も丸くはないらしい。笑)

まったくこの辺逆なのだ、彼女とは。私は丸い絵が結構好きだったりする。
ヒオウとかおじゃるとか、忍たまとかの絵が大好き。でも高橋留美子アニメの絵はちょっとだけ苦手。作品の面白さで有無を言わさず引き込まれるので、見ているうちに絵に対する抵抗感は忘れさせてもらえる。

多分、彼女にも細かい理由が色々あるんだろうな…と「ふ〜ん」と面白がって彼女の話を聞いていたら、「でも、加山雄三のブラック・ジャックは見たけどな」
…この台詞で二人とも大笑い。(待て、言った自分が笑ってどうする。笑)
き、きっと彼女の中で何かの価値基準があって、ちゃんと分別してあるんだろう。(^^;)
普段から彼女は自分が好きになる作品は絶対にメジャーになると言って、私の趣味がマイナーだと評価するのだけれど、私から見れば彼女の好きになる作品も、結構マイナーだと思うんだけどなぁ。(笑)
それより、何人かの友人と話していると、本人は自分がメジャー嗜好で、他の友人がマイナー嗜好だとそれぞれが思ってるらしい。(爆)

客観的に、理性的に、一般的に、フツーに言って、etc、etc…。
多数派的にはこれがメジャーだろうって話は土台がもう崩れかけてるような気がするんですけど。
人間の脳には客観的に物事を判断できない限界があるし、理性ってのもその脳の中の思考のことだし、一般的、フツーってのもどうにも大通りを通って歩けないご時世のような窮屈さがあったり。
……生活様式が多様化し、価値観や嗜好がこれほど細分化された今の時代に、メジャー、マイナーで二極に分けようって事に無理があるような…。


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