ノーエの日記

2004年01月28日(水) 三つ子の魂、百まで。

子供の頃見た舞台の話が出たので、少し。
私が子供の頃、劇団四季が各地の小学校を招待して上演した子供ミュージカル。
「キャッツ」以降のミュージカルが日本でもロングラン記録を作るという盛況ぶりになりました。その観客の多くは、やはり子供ミュージカルを見た世代で、しかもリピーターが多いと思われます。
浅利慶太さんの将来への投資が成功した証拠です。

さて、幸か不幸か、私が通う小学校も、中学校も、高校もず〜〜っと舞台に縁のある学校でした。
劇団四季の子供ミュージカルは、申し込んだ小学校を抽選で招待していたそうですが、なぜか私の通う学校の学年は、良く当り3度も行く機会がありました。
私が卒業してからはあまりあたらず、妹のクラスは一度も招待されたことがありません。(今思えば不公平ですね。笑)
中学では狂言の上演を(知り合いに能面打ちを目指して弟子入りした人もいます。笑)、高校でも、「ジャンヌ・ダルク」(栗原小巻さん主演)を見せてもらいました。

おかげで舞台大好き人間が出来上がりました。

劇団四季は大阪公演は必ず見に行き、コーラスライン6回を筆頭に、キャッツ3回(東京公演、大阪公演)とリピーターのハシリです。
エクウスも2回、平行して小劇団ブームで、「夢の遊眠社」「青い鳥」に通い詰め、木の実ナナさん&細川俊之さんの「ショー・ガール」もずっと見てました。
蜷川幸雄、青井陽二さんの演出も大好きで、舞台について語らせると、これまた中々に長いです。(笑)

趣味が高じて、友人が立ち上げたアマチュア劇団の美術・背景に参加させていただいたり、音響や照明の仕事など、あちらこちらの知り合いの劇団のお手伝いに走りまわっていた時代がありました。
一度プロの音響さんの補佐みたいなことをさせていただいて、音作りの面白さに少し触れることも出来ました。プロのお仕事は、小さなことまで凄く厳密で、圧倒されましたです。

当時は自分も、メディアは違うけど、いつかこんな風に見る人を楽しませるものが作れたらいいなぁ…と思いつつ、脚本や、演出の勉強を頭や本で学ぶのではなく、現場で色々刺激を受けられたのは凄く楽しかったです。

どんなものであれ、ものを作るということは本当に素敵なことです。
舞台や、アニメなど、分業で一つのもの作り上げていく面白さは、こうしたサイトや個人誌を作るのとはまた違う別の楽しさがあります。
(ちょっと体育界系のノリもあったりして。笑)

テレビのドラマや、舞台、アニメを見るとき、そうした人々の息遣いに今も耳を済ませて見てしまう癖が抜けません。
役者さんが映るイリュージョンの影に、たくさんの影となって働く人の実体がある事が、楽しくて仕方ないのです。


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