時々、それに出会う衝撃というモノを経験します。
日本はもともと「五・七・五」の17文字で 宇宙さえ表現できる言葉の文化を持つ国で…。
そんな事はどうだっていいんです。 文学なんてちっともわからない。 国語だって、現国だって本当に勉強が苦手だった人間です。
でも、そういう美しい言葉や文章に出会うと、 呆然と立ちすくんでしまいます。 美しい雄大な自然の風景を前にした時のような感覚です。
心奪われて、魅入られて、怖くなって、哀しくなって、 惨めに思うことさえあります。
『言葉』は、そのままその“人”を表します。 美しい言葉や文章に会うと こんなに綺麗な“人”がいるのか?と感動してしまうのです。
それと同時に 自分が信じられなくなって、 他人を信じる事が出来なくなった時、 自分の抱えている硬く閉じられた心の部分が 酷く惨めで醜くて。
自分の心に焦付いてしまったこの“塊”は一体なんだろうと 悔しくなるのです。
癒されるのではないけれど、何も感じないよりは 痛みとして受け取れる方がよほど健全なんだろうとも。
美しい言葉に宿る力強さ
その言葉を紡ぐ人の強さなのだと思います。
ただ、それに憧れる気持ちだけが、自分にとって “最後の砦”なのかも知れないと思いつつ…。
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