ノーエの日記

2004年01月11日(日) 美しい言葉。

時々、それに出会う衝撃というモノを経験します。

日本はもともと「五・七・五」の17文字で
宇宙さえ表現できる言葉の文化を持つ国で…。

そんな事はどうだっていいんです。
文学なんてちっともわからない。
国語だって、現国だって本当に勉強が苦手だった人間です。

でも、そういう美しい言葉や文章に出会うと、
呆然と立ちすくんでしまいます。
美しい雄大な自然の風景を前にした時のような感覚です。

心奪われて、魅入られて、怖くなって、哀しくなって、
惨めに思うことさえあります。

『言葉』は、そのままその“人”を表します。
美しい言葉や文章に会うと
こんなに綺麗な“人”がいるのか?と感動してしまうのです。

それと同時に
自分が信じられなくなって、
他人を信じる事が出来なくなった時、
自分の抱えている硬く閉じられた心の部分が
酷く惨めで醜くて。

自分の心に焦付いてしまったこの“塊”は一体なんだろうと
悔しくなるのです。

癒されるのではないけれど、何も感じないよりは
痛みとして受け取れる方がよほど健全なんだろうとも。

美しい言葉に宿る力強さ

その言葉を紡ぐ人の強さなのだと思います。





ただ、それに憧れる気持ちだけが、自分にとって
“最後の砦”なのかも知れないと思いつつ…。


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