FayeBlue 目次☆過去☆未来
今私の家にあるのはベットとテーブルだけ。 荷物もまだ届いてなくて、ガラーンとした広い部屋に 私とチャッピーだけがいる。 先週このアパートに来て部屋中をキレイにした。 掃除機をかけ、クリーナーなどを使いながら壁などを ふいて白くした。もちろんトイレやバスも。 そして月曜日の夜これから先が思いやられる・・・・ というような事がおきたのだ。 9時くらいから下からなのか、外なのか、 はたまた隣のビルからなのか、 とにかくクラブ並みに聞こえてくるスパニッシュの音楽。 そしてときおり聞こえてくる叫び声。 月曜の夜にパーティーか?!・・・・。 12時位まではまずいいとしよう。 やることもないので、12時半くらいに眠りについた私。 が、しかし!!!! 下から聞こえてくる音楽が、未だガンガンと私の耳に入ってくる。 それでも眠ろうと努力するが、 スパニッシュのあの、リズムと言葉が私をイライラさせるのだ。 1時になっても一行に低くならないので、 私はポリスに電話をすることに決心した。 少々怖いなぁーなんて思っていたけど、 イライラ度が頂点に達していたようだ。 電話をしてポリスに来てもらうようにし、 一刻も早く来てくれる事を願っていた。 2時くらいになった時、ポリスが来たのか、音楽が消え しばらくは静かだった。 その後数分間は低くして聴いているようだった。 が、しかし、 ポリスがいなくなったからか、その後また懲りずに 音を大きくしやがった。3時を過ぎてようやく音が消えたのだ。 まったく月曜の夜からパーティーとはずいぶん暇人のようだ。 そして今日の夜。 音楽はまったくなく、昨日とうってかわって静かな夜。 「これならいいじゃん。」って安心して、10時頃眠りについた。 そしてその後あの恐ろしい事件が起こるとは知らずに・・・・。 私は疲れていたため、今日の夜早く眠りについた。 寝付けの悪い私にしてめずらしかった。 しばらくして眠っていると私の胸というか首の辺りに カサカサという動きを感じ、寝ぼけている私は手でそれを追い払った。 そしてその後、頭の中で手でつかんだ感触と それは一体何か・・・ということを考え始め 恐ろしい結果にたどり着いた。 それがなにか初めて認識した私はガバッと起き上がり、 電気をつけて、さらに青ざめた。 そうです、それはゴキちゃんだったのです。 友達が日本で一人暮らしをしていたとき、 彼の背中を寝ているときゴキブリがついて 血の気がひいたというのを先日聞いていた、私。 まさにそれが私の身に起きた。 血の気がひいたってのはホント。 その通りです。 その後の私は目の色を変えて、 ドキドキしつつ、恐怖と戦いながら、 泣きたくなるような気持ちで、キッチンへ走り、 クリーナーを取り出し、 平気で人のベットルームを歩き回っているゴキブリに クリーナーをスプレーしまくった。 親指位あるゴキブリはスプレーしたくらいでは死なないのだ。 少しは苦しもがいているが、動いて逃げてリビングルームに行く ゴキブリを必死で追いかけて、唯一ある電話帳を そのゴキブリの上から投げた。 死んだろうと思い、動かすと何とまだ生きてる!!! そして逃げようとするのだ。 (こんな時女の一人暮らしはホントつらい) チャッピーは何事?!って感じでしっぽをふって喜んでるだけだし。 もう一度電話帳をなげ、今度は私がその上からのった。 さすがに00キロの私が乗れば、押しつぶされるだろうと思い 動かすと、確かに押しつぶされていたが、 まだひっくり返っていても、足などは動いていた。 その上からクリーナーをまたかけ、何十もの厚さにした キッチンペーパーでゴキブリをとった。 その後床と電話帳を何度もクリーナーでふいた。 手を何度も気違いのように洗った。 首から胸の辺りも何度となく洗った。 気がつくと、私は息をハァハァさせていた。 それくらい必死だったし、何より、怖かった。 怖い上に気持ち悪い。 生まれて初めて生で見るゴキブリ。 そしてそれを私は触ってしまったのだ。 ショックは大きい。 まだ夜中の3時だったにも関わらず、 その後朝になるまで眠れなかったのは 言うまでもないでしょう・・・・。 そして絶対このアパートを出てやる!!!と 固く心に誓ったのも、言うまでもないでしょう。
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