2007年01月30日(火) |
超個人的リンゴ辺りの事情 |
我が家にはリンゴの芯くり抜き器があった。
すでにあったモノだから、 それが我世代の一般日本人家庭の台所に 普通に常備されているべきモノだと認識していた。 そうして、それについて何も考えなかった。 だが。しかし。 この頃、ふと思うのだ。
なんでそんなモンあってん・・・。
よくよく考えるとそんなに頻繁に 焼きリンゴがおやつに登場していた訳ではなかった。
高校生くらいからお菓子を作るようになり、 リンゴの味自体は好きなもんだから、焼き菓子に使ったり、 余りシャンパンで甘煮を作ったりするようにはなったけど、 そうした発想がない頃には、 私はリンゴを齧るシャクシャリという音で鳥肌が立つので、 リンゴには近付かなかった。
家族はどちらかというと素リンゴのが好きだったような気がする。
すんごい小さい頃に風邪とかで熱を出した時にはすりリンゴ。
卵の輪切り器とか入った引き出しにあって、 実のトコロ、それが何をする為の道具かさえ知らなかった。
ある日、突然思い出したかのように焼きリンゴがおやつに登場して、 改めてというか、始めてというか、 その機具がリンゴの芯くり抜き器である事を認識したような気がする。
もしその記憶が正しければ、ものごころつく位の年令から、 そのある日まで、ほっとんど使われてなかったという事で、 1年に1回だって使われてない。
たまたま、どこかで安かったのを買ったんだろうとは思うんだけど。
なんでか妙にひっかかる。 なんでそんなモンあってん・・・。
数年前、自分の事でちょっと妙な出来事があったんだけれど。 それと同じ様な感じにひっかかる。
イギリス、ロンドンからパディントンを抜けて、バスでむかった別荘地。 背の低い小さな実のなるリンゴ苑。 もしも。 あのリンゴ苑にもう一度行く事があったら。
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