喰いえるコトなど

グルメ?何それ?ウマイはウレシ、マズイはタノシ。
いわゆるひとつの食い意地日記

2001年06月01日(金) で、ホンマにそれで再生すんの?

………………………。
あれは、いつの日だろうか…。
遠ぉ〜い目をする。

玉葱をガバチョともらった。ほくそえんだねぇ〜。

「オニオングラタンスープを作ろう!
時間をかけて、じっくりじっくり炒めてサ。
水とシオとコショーと白ワインをちょびっと入れてサ。
くつくつくつくつ煮てサ。上にパンとモッツアレラチーズのっけて。
オーブンでちょっと、焼いて。
スープがしっかりしみたパンがもう………うっとり。

ちゃんと時間かけてつくったら、
本当にめっちゃおいしいもんなぁ〜。
そうや、大豆入りバゲット買ってこな!
パンにはいってた大豆がやわこくなって、
それもまた、おいしいのよねぇ。
ちゃんと最初にスープ用にはしっこを切ってぇ〜、
冷蔵庫に入れっぱなしにしよぉーっと。
うっかりしたら、全部食べてしまうし。

あれ、いっぺん冷蔵庫の中でほったらかして、
『もうあかんやぁーん!』とか、思うような、
カチカチのパンを使ったほうが、おいしいよなぁ〜。
スープを吸い込んでもたら、元がカチカチやっても、
買ったばっかりでも同じ事のような、そうでないような…。
そうか、普通のパンやったら、適当に水分があって、
そこにスープがはいるし、スープ濃度が低い?
ひょっとして?ねぇ?ねぇ?ねぇ?

…って、誰に言うてるんやら…。
カチカチのとこに、スープしみ込ませて、
同じくらいまでふにゃふにゃにしたら、そっちのほうが、
スープ濃度は高いよねぇ。
あ〜、なんか大発見をしたような気がする。
コノハッケンハダレニモイワズニオクベシ…。にひひひ。
自分だけしか知らん味の秘密…とか思いながら食べたら、
これまた、よけいにおいしいよな。

ま、たいした秘密でもないな。だいいち、発見て!!うっひゃぁ〜。
頭、ワル!!………ちっ。阿呆め、自分。あほぅじゃい!
しかし……ホントのトコはどうなんやろ?
その程度のことで、パンのスープ濃度が
どれくらい変わるっちゅーねんな…。
まぁ、ええわ。自分が美味しいと思って食べるのがいちばんや。」

などと、わずか数秒のうちに考えたりした……………っけ。ふぅ。

すっくと天に向かって、そびえたつ緑の葉。
そう、葱にも似たそれ。じっと葉元を見る。
葱に似たっつーか、葱ですわ。玉が頭やったはずの。
元になってます……たま。これでは玉葱やのうて、葱玉です。
葱玉子、略して葱玉ではございません。アレはおいしいです。
私の目の前にあるのは、由緒ただしい玉葱族にうまれながら、
仕えた先が悪く、その才を十分にいかしきれず世に出る事なく、
没落してしまった葱玉です。

その葉を調理しようかとも、思ったものの………。
玉葱として産まれ、葱として調理されたとしても
そこに命の喜びはあるのかぁーーーーー!?

つーか、まずいでしょう?
せめてものつぐないに、庭に植えてみました。
ごっめぇ〜ん。がんばって、再生……してね。
合掌。



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