着物リメイクの 布風賦というグループによる ファッションショーに行ってきた 気比にある民宿のの花の玄関を入ると あかるい木肌のフロアがあり すぐ眼をひくのは ピンクの花柄の絽で作った 涼しげなノースリーブブラウス
受付で名前を書いていると さっそくメンバーの人が わたしのスカートに注目し これは和布ではないかと聞かれる 既製品のアジア製の巻きスカートに 着物の生地を繋いだだけなのに やっぱり好きな人には解るらしい
ハンガーに掛かっているのや テーブルに並んでいるたくさんのリメイク服は どれもこれからの季節にふさわしく 麻や綿や絽などを中心に さらっとした感触のものばかり デザインはたっぷりと風をはらむような シンプルなものが多い
端から見ていると いつの間にかメンバーの手によって ふわりと商品を着せられて 鏡を見て来るように勧められる 一緒に行った友人たちが それぞれ纏っているのを見ては シンプルなシルエットが 着る人によって表情を変えるのが面白い
意外だったのはその価格で ブラウスやシャツやベストなら だいたい5千円程度 シンプルなワンピースで一万円 ちょっと凝って別布を切りばめたのや 染めを施したものでも2万円以下と なんだか随分安い印象 けれどどの服も 10年着ても古臭く見えないような気がした
6〜7人いただろうか メンバー全員によるショーの後で ちょっとお話を聞いてみた 価格は確かに安くしていて 中にはそれでは合わないものもあるそう けれどグループの主な目的は たくさんの人に リメイクを広めることだと言う
メンバーは聾学校で教鞭をとったあと 退職してリメイクを始めた方が数人 特に代表の郡山さんは 来年で77歳になるという 白髪の混じったショートカットに リメイク服の重ね着がよく似合い 彼女を中心にみんな明るく 楽しんでやっているのが伝わってくる
みんなグループに入ってから 初めて洋裁を始めたひとばかり 普段はそれぞれ自宅で 作りたいものを試行錯誤しながら進め 定期的に集まって お互いに見せ合うのだそう
布合わせを考えていると どんどん迷い始め しばらく別のことをして 頭を切り替えてからまた見てみることや 裁って縫い始めるまでが 一番大変だということなど 心から共感できるお話しばかりだった
参考に グループで出している リメイクの本を買ってきた そこからまた新たな刺激をもらって もっともっと沢山縫わなきゃ
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