ゆりゆり日記
ただ知ること
過去にあつめたカケラで出来る絵は
その瞬間瞬間ごと
いつも完璧だということ
そうして明日を未来を生きていく

2004年06月14日(月) リメイク仲間

着物リメイクの
布風賦というグループによる
ファッションショーに行ってきた
気比にある民宿のの花の玄関を入ると
あかるい木肌のフロアがあり
すぐ眼をひくのは
ピンクの花柄の絽で作った
涼しげなノースリーブブラウス

受付で名前を書いていると
さっそくメンバーの人が
わたしのスカートに注目し
これは和布ではないかと聞かれる
既製品のアジア製の巻きスカートに
着物の生地を繋いだだけなのに
やっぱり好きな人には解るらしい

ハンガーに掛かっているのや
テーブルに並んでいるたくさんのリメイク服は
どれもこれからの季節にふさわしく
麻や綿や絽などを中心に
さらっとした感触のものばかり
デザインはたっぷりと風をはらむような
シンプルなものが多い

端から見ていると
いつの間にかメンバーの手によって
ふわりと商品を着せられて
鏡を見て来るように勧められる
一緒に行った友人たちが
それぞれ纏っているのを見ては
シンプルなシルエットが
着る人によって表情を変えるのが面白い

意外だったのはその価格で
ブラウスやシャツやベストなら
だいたい5千円程度
シンプルなワンピースで一万円
ちょっと凝って別布を切りばめたのや
染めを施したものでも2万円以下と
なんだか随分安い印象
けれどどの服も
10年着ても古臭く見えないような気がした

6〜7人いただろうか
メンバー全員によるショーの後で
ちょっとお話を聞いてみた
価格は確かに安くしていて
中にはそれでは合わないものもあるそう
けれどグループの主な目的は
たくさんの人に
リメイクを広めることだと言う

メンバーは聾学校で教鞭をとったあと
退職してリメイクを始めた方が数人
特に代表の郡山さんは
来年で77歳になるという
白髪の混じったショートカットに
リメイク服の重ね着がよく似合い
彼女を中心にみんな明るく
楽しんでやっているのが伝わってくる

みんなグループに入ってから
初めて洋裁を始めたひとばかり
普段はそれぞれ自宅で
作りたいものを試行錯誤しながら進め
定期的に集まって
お互いに見せ合うのだそう

布合わせを考えていると
どんどん迷い始め
しばらく別のことをして
頭を切り替えてからまた見てみることや
裁って縫い始めるまでが
一番大変だということなど
心から共感できるお話しばかりだった

参考に
グループで出している
リメイクの本を買ってきた
そこからまた新たな刺激をもらって
もっともっと沢山縫わなきゃ


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ゆりすこ [MAIL] [吉祥堂]

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