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2005年03月20日(日)
 ぶらり三重の旅、其の弐。

3月19日(土)の続きから。

午後5時。
伊勢市内のホテルへチェックイン。
昨年の食べ歩きの旅から得た教訓を生かし、今回は宿泊のみ&温泉付きのホテルをリザーブしたお利口なオレ達。しかし、露天風呂で身体を癒し、しばし仮眠をとると、外はもう真っ暗という事態を招いたお馬鹿なオレ達。
慌てて出かける支度を整え、だけど面倒なのでオレは化粧もせず、松阪へと向う。

午後7時半、今夜の晩ご飯をいただくレストランにギリギリセーフでご来店。


 「ステーキハウス三松」
 松阪市中町1966 TEL 0598(21)1411
 午前11時〜午後9時(オーダーストップ 午後8時)
 《予約 不可》 定休日 毎週水曜日
 ステーキ定食8、940円〜
 http://www.now.or.jp/mimatsu/

『本場の松阪肉を最高のシェフが至高の技と究極の食材で味あわせてくれます。目の前で調理してもらえる鉄板焼きは圧巻!』
ガイドブックやサイトでこのような文面を読んで、品質の高い松阪牛がシェフの手によって更に美味しくなり、心地良い雰囲気の中でゆっくり上品に食べられることであろうと、大きな期待を胸に出向いた三松。美味しい鉄板焼きを食べて〆はガーリックライスを食べるんだ!と意気込んで出向いた三松。
なのに入店早々首を傾げる事態に遭遇した。
客の好みで、鉄板焼きコーナー、炭焼きコーナー、テーブルコーナーの中からチョイスできると明記してあったのに、店員は私達に何も聞かずにテーブルコーナーに案内しやがったのだ。

はて?

「鉄板焼きをお願いしたいのですが」
ちょっとムっとしながらそう言ったKちゃんの言葉を聞いて、面倒臭そうに席を替えてくれた店員は、間違いなく近所のパートのおばちゃん。
その上、1ブロック7人掛けの鉄板焼きのお席には、誰も客が座っていないというのに、私達を左端に座らせろと指示をしたシェフ。

間違いなく舐められている!

この時点ですっかりトーンダウン。
渡されたメニューを眺めながらワインとお肉のサイズをチョイスし、〆はガーリックライスでとお願いすると「今日はできない」と答えるおばちゃん。

明日ならできるのか!?

がっかりするワタシの横でKちゃんがこう呟く。
「キルちゃん、隊長なら怒って帰ってるよね?」
うん、席案内の時点で、間違いなく発狂して帰っている。
だけど、せっかく来たんだし、お肉は美味しいかもしれないし、食べてみようよ、Kちゃん。


そんな気持ちなど分かるはずもないおばちゃんが、追い討ちをかけるように、無造作にスープとサラダを置いていく。
そして、中々来ないワインを待っていたらスープはすっかり冷めてしまった。



無言でスープを啜っていたら、シェフ登場。
お皿の上にお肉と野菜とを乗っけてやって来た。
「焼き方はどうなさいますか?」
シェフが口にした言葉は、後にも先にもこれだけだった。





シェフはこちらの食べるペースなどお構いなしにお肉をガンガンやっつけ、野菜炒めを作り、鉄板の端っこにそれらを乗っけ、「ごゆっくり」も言わずに黙って立ち去ってしまったのだ。
そして、おばちゃんが何も聞かずにご飯を持って来やがったのだ。
食べ手のペースを無視してやっつけ仕事ばかりするこいつらに圧巻!

お肉はさすが松阪牛、美味しかったよ。
だけど、パフォーマンスを重視しているとしか思えないシェフによって、コショウのかけすぎ、ワインの振りすぎのそのお肉は、柔らかいけれども肉本来の旨みが鈍ってしまっているのだ。
柔らかさも口の中でとろけるとまではいかず、肉汁がジューシーでとっても甘いとか、んんんんんん!ほっぺが落ちちゃうよぉおおおおおお!なんて感激を感じることもできず、鉄板の温かい部分に乗っかっているとは言え、このスピードでは冷める事態を防ぐことなどできず、とにかく、このお店のスタイルを受け入れることができないワタシには、わざわざ松阪まで出向いて高いお金を払って職人に焼いて貰うに値する味わいとは思えなかった。
オレ、ワインを飲みきれない食事なんて初めてだ、、、、。
飲み干せないワインに困っていると、温厚なKちゃんが怒った声でボソリと呟いた。

「テレビや雑誌に取り上げられていい気になる店が多いんだよ。
しかも客も自分で美味しいかどうか判断できないで、有名店だから美味しい、美味しいと思って食べるからダメなんだ。
自分で美味しいかどうか判断しないとダメなんだ。」




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なんだまた受け売りかよぉー!(笑)

ホテルへ戻り、ねえ、飛騨牛の方が安くて美味かったよね!自分で焼いてもあの美味しさだもんね!とか、そう言えば飛騨の方が色んな意味で温かい人が多かったよね!などと思い出話しに花を咲かせていると時計が12時を回った。
「キルちゃん!誕生日おめでとう!」
あっ!?
Kちゃん、オレってば1本の重みとか、化粧していかなかったから舐められたのかな、とか考えてたら、誕生日のことすっかり忘れてたよ。ありがとう!

それにしても、米沢に行った時も思ったけどブランド牛ってホント割高。
高いのだから美味しいのは当たり前!という気持ちで食べる自分が悪いのか、それともホントに運が悪いのか分からないが、ブランド牛に拘らなくても厳選された牛肉はどこ産でも美味しいし、その産地にわざわざ出向かなくても美味しいお肉を出す拘りの持ったお店は横浜でも美味しいよ。
松阪で本場の松阪牛ステーキを鉄板焼きで食べる!ということをとても楽しみにしてたけど、自分の知ってるお店で鉄板焼きを食べた方が、安心できるし納得できるってことが分かったよ。
A級グルメってなかなか難しいね。


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