しむちゃんのつれづれ日記
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2003年07月22日(火) 熱い思いと危機感

今日のプロジェクトXはソニーのAIBOの製作秘話でした。
巨大化したソニーにも創業時の開発魂が残っていたんですね。
これも井深大氏の存在があったからこそです。

20人で開始したソニーも今では11万人が勤める大企業。
人が多くなれば組織は硬直してきます。意思決定が様々なエゴにより、
つまり多くの抵抗に合い、阻止されて陽の目を見ないことも多くなる。
こういった硬直さを持ち合わせてしまったソニーは他の大企業と同じ
大企業病にかかっていたのは報じられた通り。自分の会社にも同じ
ことが言えますが、この場では言及しません。思うところはありますが。

製造業に従事している身としては、いかに熱い思いを持って製品を
作り上げるか、ここにかかっていると思います。これは事務屋も
技術屋も同じこと。人がやっていることを同じやり方で流すように
繰り返しても、なんの面白味を感じようか。買う立場になってみても、
なにかワクワクするとか、優位性を感じるとかいうものがないと、
お金を払ってもいいという決断には至りません。

このお金を払ってでも手にいれたいと思わせることが製造業にとって
大事なことで、他を犠牲にしてでもこれが買いたいと思わせる優位性。
選択と集中が叫ばれたのもこれが背景にあるからです。2番手3番手
ではなく、他がやっていないことをいち早く察知して作り上げる。
マーケティングや技術屋の感性が問われるところです。

ある意味ではそこに何らかの偶然と運が重なるからこそできあがるの
でしょうか。論理的に作り上げたものには従来の考えが踏襲されて
いますから、「新しさ」という観点では劣ります。新しいものだから
こそ社内の抵抗にあいます。誰も経験したことではないからリスクを
感じます。そこで大事なのは責任を取れるリーダーの存在です。この
組み合わせをうまくこなしたからこそAIBOが作り上げられたと
思います。

もうひとつ大事なことは、「危機感」。
大きくなりすぎて硬直した組織の中で優秀な人材が他へ流出してしまう
という危機感。安定指向の中でリスクを取ることを忘れた危機感。
これらを感じることのできる人がいたというのも成功した要因だと
思います。創業時にはあり得なかったこと。戦後に創業した企業で
あるからこそ、当時を知る人(第一世代)を知る今の幹部(第二世代)
がそれを思い起こせるかどうか。そういう意味でも、戦後に創業した
企業で現在停滞しているところは、うまくやれば復活する可能性は
あります。戦前に創業した企業で歴史を誇りにしているところは難しい
かもしれません。(でも環境によっては無理ではない)

就職する時はそんなことも考えた方がいいかもしれませんね。

はい。今日は曇り。(東京地方)


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