| 2003年06月11日(水) |
考え方の違いではあろうが |
いつもより早起きして、朝から横須賀にある事業所へ出かけて、その 事業所で付加される年間配賦予算の説明会に出席しました。そこで 配賦方法の概要が説明されましたが、いささか納得いかない内容。
配賦とは、会社の共通部門の費用を、事業部門がある決められた割合で 割り当てられることです。要するに、収入のある部門が収入のない サービスを提供するスタッフ部門を養うということです。これは本社の 全ての部門だけでなく、事業所の間接部門も同じことです。
この日は関係ある事業部門の管理担当が出席していましたが、その 多くはやはり自分と同じ見方をしていました。配賦の仕方に付いては いくつかの考え方があるし、ある基準を作ることは大事なのですが、 その基準たるや紋切り型で非人情的。
いろんな事情を持った事業部門が集まっているわけですから、それぞれ 自分たちの都合を主張するわけですが、身勝手さを差し引いたとして も、どうしても割り切れないやり方があります。
それは、「部門数で均等割り」。
案を作成した担当者は、全ての部門が応分の負担をしてもらうことを 考えた、と言いますが、この方法は不公平感が大きくなり、最後まで 納得できない部門ができてしまう方法です。
不公平感の原因は、収入の大小、人数の多少、利用の頻度に関わらず その事業所に席を置いているだけで付加されるためです。いわば権利金 あるいは暖簾代とでもいいましょうか。
要するに、この均等割りの金額を負担できないなら、事業所から出て 行けということです。好意的に考えれば、この負担を軽減するために 収入を増やせということです。
案を考えた方も苦肉の策だったのでしょうが、あまりに反対意見が多く 差し戻しとなりました。ウチの部門もその負担金額が目立っていたため モノ申そうと思いましたが、他の人が気を遣って代弁してくれたので、 その人に感謝しつつ発言を差し控えました。大きな声を上げたところで ウチの部門は今年度限りなので、どうでもいいっちゅーたらどうでもいい。
ただ本音をそのまま公の場で発言すると誤解を生じるので差し控えた わけで、他に同じ意見を持った人が多くいて助かりました。
この手の問題は、どこの会社にも存在するわけで、いかにスタッフ部門 の費用を事業部門が吸収してくれるかが課題です。ですから事業部門は 収益の上がらない事業を差し控えざるを得ないわけで、かといって、 スタッフ部門は知識や知恵の宝庫ですから、これを蔑ろにするわけには いきません。このあたりにもバランス感覚のある人が望まれます。 エゴの主張をみんながすれば、まとまる意見もまとまらなくなります。 相手の都合を考えながらいかに自分の都合を通すか。こうやって初めて 妥協という産物ができるのだと思います。
日本語の「妥協」とは自分を殺すこと、始めから諦めることのように 思われますからどちらかというと後ろ向きな言葉ですが、このあたりは 欧米風の理解をするべきかな。主張一方でも引きっぱなしでもダメです。 主張のぶつかり合いが予想される時には、特にそうすべきでしょうね。
そういう意味でも、専門的な能力よりも総合的な能力に長けている人の 方が会社からは求められているのかもしれません。ムダなエネルギーを 放出して衝突するよりも、そのエネルギーはもっと有益に使うことを 考えた方がどれだけいいことか。そう思います。
はい。今日は曇りのち雨。(東京地方)
|