しむちゃんのつれづれ日記
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2003年05月10日(土) 小泉内閣を応援するわけ、それから・・・

NHKでデフレ不況の再生なる番組が放送されています。

景気の回復なかりせば構造改革できるはずはない。
小泉内閣の言う「構造改革なくして景気回復無し」は止めてくれ。
構造改革は今やる必要はない。やる時期ではない。

といった論調があるようです。このようにお考えの方も多いでしょう。
でもよく考えてみて下さい。楽な時にきついことをやるだけのインセン
ティブが働くでしょうか。特に政治の世界ではそのようなことを言えば
選挙で負けてしまうでしょう。市民はいつでもきついことをされるのは
いやだからね。だから公約としては政治家は言えないし、やらない。

今のようなきつい時代に構造改革をするインセンティブを無くしてしまえ
ば、仮に先送りして経済が回復したとしてもその時に実行できるとは言え
ない。構造改革をやる時期としては厳しい時代にしか実行できません。

だからこそ厳しい時代になると小泉首相は敢えて言っているわけで、今ま
での首相や内閣は言ってこなかった。支持率が下がるからね。歴史的にも
厳しいことを実行するのに国民から支持された首相・内閣は存在しなかった。
それなのに小泉首相に希望を託したのは、それだけ厳しい現実を感じ取った
国民の素直で賢明な考えではないでしょうか。

ただ、この構造改革は短期でできるものではないから将来の姿がなかなか
描けないところに国民の不安があるわけだし、政府としても着地点を予想
できないから時間軸をどこに置いていいのかわからない。スケジュールを
明確に説明できないわけです。

労働者側(つまり連合)からすると、とにかく早くカンフル剤を打って
体の調子を良くして景気を回復するのが喫緊の課題であると言いますが、
それの意味するのは何なのかを提示しないことには政府は誤ったことを
する可能性があります。恐らく連合にも具体的な提示はできないのでは
ないかという恐れが自分にはあります。そう思っていたら補正予算を組め
と言っていますよ。なんだかねぇ。

さて景気回復が先か構造改革が先かという2極的な議論もありますが、
短期的には景気回復、長期的には構造改革、どちらも必要です。長期的
だからといって構造改革を手抜きすることもできませんし、構造改革を
楯に景気下支えを怠ると、取り返しのつかない未曾有の不況に陥ってしま
うことも考えられます。どちらも政策の両輪であり、後先の議論ではない
と思います。

自分のあるいは自分を支える基盤の立場を主張するのは理解できなくも
ないのですが、片方の見方が全体を代表する考えではないわけで、相手の
立場を理解し、それを解決できる方法の中で自分の側の解決策を考える。

ミクロで正しい行動をしていてもマクロでは悪い方向へ向かうことがあり
ます。例えば家計や企業では一生懸命に節約をして費用削減をしたとしたら、
日本全体としては消費が減り、経済は縮小してしまいます。このことを
ケインズは「合成の誤謬」と呼びました。まさしく日本はこの局面に置かれ
ていると思います。だからといって正しい行動を静止するわけにはいきま
せんから、政府としてはこの節約分を穴埋めしてあげる政策を打って出な
ければなりません。ここにどういった手段を用いるかが腕の見せどころ。

とまあ、あれこれ言っていますが、竹中大臣の言うように答えのない中で
いろいろと具体策を進めていくことが大事なわけです。主張するその人の
立場ではいいことなのでしょうが、別の立場では悪いことであるかもしれ
ません。今まで教科書では教えてきていない(つまり先生でも知らない)
ことが現実の世界で起きているわけですから、答えを探していくしかない
わけです。そういった意味で、竹中大臣は小泉首相よりもずっと中立的な
立場な人であるのかもしれません。多くのバッシングの中で良くやっている
と思います。経済学者であるからこそやれるのかもしれません。

従来の手法にとらわれない方法を考えて実行してくれる人。
こういう人がいてくれるだけでも自分にとっては小泉内閣は安心です。

追伸)Kさん、おめでとう。

はい。今日は曇りときどき晴れ。(東京地方)


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