しむちゃんのつれづれ日記
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2003年04月17日(木) 蜘蛛の糸

イラク戦争の傷跡は深いようで、やはり民間人の被害は大きいようです。
爆撃による建築物の崩壊で傷を負ったり、爆風で手足を吹き飛ばされたり、
頭部に損傷を受けて、脳が割れているにも関わらず医者が国外へ逃げ出して
しまったために応急処置すらできずに死を待っているだけの娘を泣きながら
見守っている父親の姿やら。戦争は国対国の戦いであり、軍隊対軍隊の戦い
ではありませんから、民間人の被害が出ることは事前に分かっていること。

アメリカはベトナムの二の舞を避けるために短期決戦の道を選んだ。
だからこそ余計にひとつひとつの攻撃の威力が増した。時には誤爆であって
もそれを正当化して攻撃し続けた。アメリカ軍の統制が本当に正しいかどう
かは当事者にしか分かりませんが、恐らくひと月を越えての戦いになった
場合は、自軍の死者も出てくることから統制が効かなくなることも予想
されます。そうなると何が正しいことなのか、当初の目的は何だったのか、
思考能力の低下により冷静に攻撃を加えることが難しくなってきます。

軍隊における統制とか規律に乱れが生じるとどういうことになるのか。
これはもう人権無視の殺戮に変わってしまいます。あるいは収集のつかない
泥沼戦に陥ってしまいます。そうなったらもう戦争の目的は消滅してしまい
ただの殺戮戦になってしまいます。第2次世界大戦の末期における日本が
そうであったように。自国民であっても自分の命が大事な軍人は、民間人を
殺してでも自分が生き延びようと考える。まさしく「蜘蛛の糸」状態です。

今回のイラク戦争は戦力に圧倒的な差があったためにしぶとく食い下がる
なんていうヒマすら与えませんでしたから、結果的には蜘蛛の糸状態に
陥る前に崩壊しているわけですから、考えようによっては民間人の被害者は
直接的な攻撃によってのみに留まったと考えられなくもない。そう考える
ことはミクロ的にはいささか無理があるでしょうし、被害者本人、ご家族
には大変申し訳ないんですが、戦争に伴う必然的な損害の範囲と考えます。
アメリカを咎めることを思い留まる範囲であったと考えます。

反戦論者には全くもって受け入れられない言い回しでしょうが、戦争を
止められなかった以上は、戦争の被害をいかに小さくするかがわれわれの
チェック機能としての役割ですから、広島や長崎で直接核の被害を受けた
過去を持つ我々日本人は、単に反対をするのではなく、いかに抑止できる
かという観点で冷静に見守っていくことも必要なのではないでしょうか。

戦争という全くもってバーチャルな世界での出来事に関心のない人を少し
でも関心を持たせるにはどうしたらいいかという点でも、千人祈の行動は、
意識の底上げという観点から意義のあることだと思います。

仮にコアな人からは何にもしていないように見えるだろうけどね。少しでも
役立つようにと、こんなものも出版されることになったようですので、ご一考
なさってみたらいかがでしょうか。

はい。今日は曇りのち晴れ。(東京地方)


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