しむちゃんのつれづれ日記
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2003年02月19日(水) 玉虫色が国益か

日本のエネルギー消費のうち石油の占める割合は52%。しかもその87%を
中東に依存しています。硫黄分の高さで悪名高い東南アジアや中国の石油
(いわゆる純度の低い石油)にも分散させていた時代もありましたが、それら
諸国の経済発展に伴って輸出量の低下(日本からすると輸入量の低下)を招き、
中国に至っては輸入し始めるという始末。だから余計に中東依存になってきて
います。

ブッシュのイラクいじめはOPECにおけるサウジアラビアの発言力を低下
させる狙いがあるとも言われています。どういうことかというと、イラクの
政権を崩壊してOPECから脱退させ、それに伴ってOPECそのものの力を
低下させるということ。サウジはOPECの中でも中核を担う国ですから。

東京電力の原発における不祥事件が発覚し、電力事情は逼迫しています。
CMで東京電力のお願い広告をやってはいますが、われわれに訴えかけるだけ
の説得力がありません。自分たちの失態を使用者に押し付けて我慢してもら
うんだから、使用者側としては冷ややかに見ざるをえません。

東京電力は夏のピーク時に備えるため、現在停止中の火力発電所の設備を再稼動
させようとしています。稼動させるということは、石油を使って電力を確保する
ということですから、当然ながら石油の消費が増えることになります。そうなる
と、東京電力の売りであったバランスのいい電力確保(水力:火力:原子力=
1:5:4)が火力寄りに崩れることになります。4月には原発の一斉点検で
設備の停止が予定されているため、そうなると予備電力もまったく無くなると
言われています。

そうなると余計に日本としてはアメリカのイラク攻撃が起こっては都合の悪い
状況になります。仮にサウジがスイッチをひねって産出量を増やしてくれたと
しても、それはアメリカにとって面白い話ではない。それだけサウジの重要性が
強調されるわけだから。

そういう意味ではイラク攻撃はアメリカにも日本にも利益が生じる行動とは必ず
しも言えません。特に石油資源の中東離れができない日本にとっては短期的には
ダメージを受けることが予想されます。アメリカはアメリカで下手に攻撃でき
ない事情があるわけです。

そんな事情があるのなら、いっそのこと攻撃するなんてことはやめたら?
なんて思いますが、それでは9.11で恐らく建国以来初の本土を攻撃されて
大きな恐怖を覚えたアメリカの(ブッシュの)気持ちは変わらないでしょう。

要は心理的な恐怖からの解放がなければアメリカはどこかをターゲットにして
攻撃を続けていくでしょう。ある時には日本がターゲットになる可能性も否定
できません。日本に対しては武力でなく経済的な手段でね。

アメリカは強いことを堅持し続ける必要を感じています。冷戦の時代が終わった
としてもね。逆に、ロシアとの戦力格差が圧倒的な戦力誇示を助長させている
かもしれません。経済的にも軍事力にしても圧倒的な強さを示すことが彼らの
プライドかもしれません。そのプライドを蔑ろにされることが一番恐れること
だとしたら、それを逆撫でしないことが日本の取るべき道なのでしょうか。
ここにメスを入れることが必要なんでしょうか。

自分の結論としては歴史が示しているとおり、日本はアメリカの飼い犬なので
一生アメリカについて行くしかないと思っています。もし国民の総意として、
今の生活を捨ててもいいというのならアメリカに歯向かうことを考えてもいいの
ですが、誰もそこまでして歯向かう決断ができる人はいないでしょう。

でも一国では不可能なことも集団になれば可能になることもあります。
だから日本の立場としてはアジアにおいて弱腰な姿勢とか信頼に欠ける行動を
してアジアのはじかれ者になってはいけないのです。北朝鮮問題はその試金石
です。小泉内閣の姿勢が周囲から注目されているのはそのためです。国民や
野党がいい加減なことを言って小泉内閣を翻弄するようなことをし、周囲から
足元を見られるような状況になってはいけないんです。
大きな視点で国益を考える必要性があるんです。特に政治家・官僚ね。

政府は発言に苦慮しているように見えます。というのもアメリカに気を遣い、
国内に気を遣い、それからアジア各国の顔色を伺いながら発言しなきゃなら
ないから、いつまでたっても明確な態度を表明できない。はっきりしたいのは
やまやまなんでしょうが、白黒をはっきりできないタイミングなんでしょう。

先日も申し上げました通り、このままイラク攻撃がなくなってしまうことが
一番望ましいストーリーではないでしょうか。問題はそうなったとしても、
北朝鮮問題は片付かないということ。だからこそアメリカの威厳を失墜させる
ようなことをしてしまっては頼みの綱のアメリカに頼れなくなってしまうので
日本は目先のことだけで態度を決めれないんです。これは分かってあげたい。

ま、実質はアメリカの飼い犬でも、個別事情で加担はしないと言うしかない
かもしれませんね。その言い訳として国連があると思えば。残念ながら、
日本には侵略的武力を保持しているわけではありませんからね。
うーむ玉虫色やな。やっぱ憲法の改正が必要か・・・。

はい。今日は曇りときどき晴れ。(東京地方)


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