| 2002年04月29日(月) |
ご要望にお答えして(内輪で) |
ウチの職場のサービス部長(元技術部長)が知りたがっていた、日米の 金利差を単純比較してはいけなことを文章で書いてみました。
それぞれの通貨にリンクした複数の金利が存在します。 (日本においては公定歩合とか短プラ、長プラなんかはその一例) 資金の移動する要因として、2国間の金利差が背景にあるのも確かです。
資金は金利が低い方から高い方へ流れます。でもこれは必ずしもそうなる わけではなくて、それぞれの通貨に適した金利であれば、より高い金利の 方へ資金が動くわけではありません。なぜなら、その通貨に適した金利で あることでバランスしているからです。つまり、それぞれの通貨に適した 金利であるということは、どちらの通貨を持っていても価値は変わらない ということなのです。金利の発想は現在価値にあり、金利の価値が同じで あるということは、それぞれの現在価値は同じということです。だから、 そのときのそれぞれの通貨の価値は同じなのです。 単純に金利比較するのは、この通貨の価値を無視した考えなのです。
円には円の、ドルにはドルの、それぞれ適した金利が付けられています。 それを交換したからといって、それぞれの価値には何ら影響しません。
その国の通貨当局の政策や市場の変動によって金利というものは常に 変動していますから、バランスしているとはいえ、その変動によってビジネス チャンスを見出す人も出てくるのも事実です。この金利や為替、それから 株式の変動を利用して儲ける手法を考え出す「金融工学」なる学問が発達 してきているのをみれば、かつての古典的な手法では目先のビジネスは 成り立たなくなってきているのかもしれません。 あくまで短期的な目線ではね。
ま、そのあたりは言及せずに、契約先との話の流れで自分が金利差に こだわったのかを述べていきましたけどね。
「現在価値」という言葉は、海外でビジネスをする人には必須ワードです。 ですから、この言葉を身近な人には理解してもらいたい気持ちです。
はい。今日は晴れときどき曇り。(東京地方)
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