しむちゃんのつれづれ日記
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2002年02月27日(水) 総合デフレ対策

◆不良債権処理
公的資金投入は「金融危機の恐れがあり必要と判断される場合は、資本
増強を含むあらゆる措置を講じる」と、踏み込んだ表現を回避し、首相
見解を踏襲しました。個別行が風評などで市場に攻撃されるような事態
以外は、特別検査結果まで投入の判断を先送りするというもの。

◆市場対策
株の空売り規制の強化や株式取得機構の積極活用は、銀行などの決算に
大きな影響を及ぼす3月末の株価を下支えする狙い。政府は4月の
ペイオフ凍結解除を控え、金融システムの波乱要因を排除したい考え。

◆金融政策
デフレ対応策は冒頭で、日銀に「思い切った金融政策」を求めました。
「デフレは通貨現象であり、本来は金融政策で対応するべきだ」
(財務省幹部)との認識が政府内で強いため。財政出動への制約から
有効な需要喚起策を打ち出せない中、金融政策に頼らざるを得ない面も。
日銀は「金融政策は構造改革の側面支援」(速水日銀総裁)との立場で、
デフレ対策としての金融政策の有効性を巡る政府・日銀の溝は深い様子。

◆中小企業対策
資金繰りに悩む中小企業が、融資を受けやすくする施策を盛り込む。
しかし、すでにある制度の「活用」「拡充」にとどまっています。
柱は、売り掛け債権を担保に民間金融機関から融資を受けられるよう、
都道府県の信用保証協会が保証する制度の改善。


27日の東京株式市場は、総合デフレ対策の一環の空売り規制強化を
好感し、3営業日ぶりに大幅反発しました。
(おかげでウチの会社も上昇基調です。)
ただ、デフレ対応策については目新しさに欠け、「デフレ対策という
より株価対策、3月危機回避対策で、日銀の金融政策にツケを回した
もの」(ドイツ証券の水野温氏チーフエコノミスト)と材料視されな
かった模様。市場は、銀行への公的資金投入や財政出動などを求める
声が強く、すでに「第2段の対策待ち」の状態であるといいます。

一方その日銀は明日一層の金融緩和に踏み切る見通しですが、日銀内
には効果への懐疑的な見方が多いといいます。デフレ克服を日銀の
金融政策に負わせる政府に押し切られ、「不良債権の抜本処理と銀行
への公的資金投入、財政の効果的な投入がなければ景気回復はおぼ
つかない」(日銀幹部)との不満がくすぶっているようです。
独立性を重んじている日銀にとってはおもしろくないことでしょうね。

ただ、政府が日銀の意向をくんだ対応をするかどうかは、不透明。
速水総裁はさまざまな場面で明確に否定しているが、政府・自民党の
一部ではインフレ目標策の導入論が依然強い。デフレ対応策に盛り
込まれた「思い切った金融政策」は、国債買い入れ増額など従来の
政策の延長上とは一線を画すとの受け止め方が、市場などで広がり
つつあります。みなさん、どこへ向かっているんでしょうね。その
あたりをハッキリさせて欲しいもんです。

個人的には「さっさと公的資金を注入しろ」的意見です。
公的資金注入にに対する傍観者・反対者の言うことは、できない理由
を並び立てて問題が沈静化するであろうことを期待しているようで、
なんとも他人任せの様相を呈しています。注入しないで事態が回復
するならそのことをもっとアピールして欲しいし、小泉首相にも論理的
にかつ冷静になれと進言してもいいはず。揺れに揺れてそして出した
結論は間違っていてもいいじゃないですか。今まで誰も正しいと確信
できる提案をしてこなかったんですから。非難する権利なんてありま
せん。誰もが正しい決断をしてこなかったんですから。

はい。今日は曇りときどき晴れ。(東京地方)


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