今日は午後から横浜祥門会(合気道の道場)の菅沼師範を迎えた春の 講習会および昇級昇段試験があり、会場である品川総合体育館(大崎) へ見学に行きました。残念ながら自分は左ひざの手術後の経過見の 段階なので、無理は禁物とのお達しを受けているため参加はせず。
自分は大学で初めて合気道という武道に出会いました。これが多くの 人たちに認知されたのは戦後と聞いておりますから、まだまだ世間の 人たちには知られていない部分が多いかもしれません。
一般的には護身術として自分の身を守る武道として認識されている かもしれません。でも、この合気道というものは他の武道よりも 精神的な教えが重要な部分を占めており、決して試合を行いません。 一部の流派では開祖の教えに反して試合が行われていると聞いており ますが、これはいわゆる邪道というもんで、本流はこういうことは 決して行いません。なぜなら、合気道とは老若男女が誰でもできる 武道として、世界の皆が平和に過ごせることを目的とした崇高な 教えを持ったものだからです。道場でも子供から年配の方まで、 有段者だろうが白帯だろうが、差別なく和気あいあいと稽古ができる 環境にあります。他の武道では恐らく考えられない光景です。
個人レベルではそれぞれが持った基礎体力や体格がありますから、 動きそのものは人それぞれに特徴が出てきますが、合気道の動きは 読んで字のごとくで「気を合わせる」ことにあります。つまり、 相手の気に合わせた動きを自分がするのです。自分から仕掛ける ことはしません。相手の出方に合わせてこちらの動きを決める。 よくデモンストレーションで女性が体格のいい男性を投げ飛ばしたり 気で離れた人を飛ばしたりすることがありますが、まぁなんというか、 あれはあくまでデモですね。合気道を知らない人に合気道の本質を 分かりやすく形に現しただけとでもいいましょうか。誰でもができる ようになるわけではありません。誤解されても困りますから。
師範と出会ってかれこれ14年目。あの時は自分も若かったんですが、 師範はあの頃となんにも変わらず生き生きとした動き。年齢による 落ち着きは出てきましたが、やはりこの人は師範なんだなぁという 凄みはいまだに残っております。力強さがあるし。
菅沼師範は大学を卒業した後、九州の師範として送られたいわゆる 合気道のエリート。今なら、確か師範になるには5段以上(?)で なければならないと記憶しています。有段者になると、昇段試験を 受けるためにはそれなりの経験年数も加味されますので、今の規定 でいうなら師範の資格になる前に九州へ派遣されたことになります。 ということは、その時点ですでに開祖(その当時は存命だった)から 後継者のひとりであるという称号を頂いていたんだなと。実際の 後継者は血族なんですけど、やはり地域への貢献ということになると 弟子達に託すしかない。それで九州地区の面倒は菅沼師範が選ばれ 今に至っているというわけです。
今日の稽古を見学に行った際、自分を見かけた師範は気軽に声を かけてくれました。弟子達は数え切れないほど多くいる中で、自分の 存在を覚えてくれる師範に感謝です。年に1〜2回しかお会いする 機会がないのにね。終了後の記念撮影のときも、見学者の自分に 声をかけてくれたのも師範。名前もしっかり覚えてくれていて。
稽古後の懇談の中で思ったんですが、師範はいつまでも自己啓発を 忘れない人。いつまでたっても自分は未熟だからと常に研鑚すること を忘れない人。自分に奢らず、謙虚に、そして自分をさらに高める。 そんな師範は、一生自分の師範です。
はい。今日は晴れときどき曇り。(東京地方)
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