新聞の切抜きが続きますな。(笑)
21日の東京外国為替市場では、通貨当局の円安容認姿勢などから 円が続落する展開になった。円相場は一時、98年10月7日以来の 円安水準となる129円56銭まで下落し、今年の最安値を2日連続 で更新した。午後5時時点では、前日比1円22銭円安ドル高の1ドル =129円37〜40銭。
来年1〜3月期に国内景気がさらに悪化するとの見通しが強まる中、 円売り・ドル買いが強まる展開になった。午前中には溝口善兵衛・ 財務省国際局長の「これまでの円高基調の調整が続いている」との 発言が伝わると、当局の円安容認姿勢が129円水準でも確認された として、円売り・ドル買いへの安心感が広がった。
[毎日新聞12月21日]
昨日のWBS(ワールドビジネスサテライト TV東京)で榊原元 財務官と野村の植草上席研究員の発言は興味深かった。
「円安で景気は回復しない。」
榊原氏が財務官の時代には¥130/$の水準で円買い介入をして いたと言います。それ以上の円安基調であったため。
輸出企業にとって円安は採算の回復に寄与することは間違いないん ですが、円安は日本経済が弱いことを市場が認識しているということ。 このことは決して日本経済にとっていいことではありません。 市場が認識しているだけでなく、実際に日本経済が悪いわけですから、 為替が少々変動しようとも抜本的なところで経済が腐っているわけです から、マクロ的には影響が少ない。そこで両氏は、
榊原氏:構造改革をとことん進める。日本経済が落ちるところまで 落ちるべき。そこで初めて日本の復活が始まる。
植草氏:構造改革は進めるべきだが、短期的な経済支援をしながら ソフトランディングとするべし。急激な痛みは逆効果。
しかもさらに興味深いのは榊原氏の発言。
「財務省は隠し借金を考えている。30兆円の国債以外に。ボクは 後輩に止めておけと言ったが、首相の公約である30兆円に縛られて いるのでそれ以外には景気に配慮する方法が無いと言っている。 3〜4年前に隠し借金は廃止したんだが、今回復活することになる。」
なんてことはない。表向きの30兆円が守られると言うのはウソか。 今回の予算編成は見掛け倒しか。小泉首相は分かっているのか。 こんなところで国民は財務省に騙されているのか。
このあたりは新聞では報道しないコメント。慶応大学の教授となって 生き生きとコメントする榊原氏の発言には説得力があります。彼が 財務官の頃から彼のコメントには市場が敏感に反応しておりました。 表に出てきてからの彼のコメントには今更ながら現役の頃の彼の したたかな思惑を垣間見る気がします。市場を見ていた彼の目。 学者の机上の論理とは一線を画す強さがあります。
植草氏の存在にちと影の薄れた感が否めなかった昨日のWBSでした。
はい。今日は曇り一時雨。(東京地方)
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