『日々の映像』

2010年05月09日(日) 日本郵政に21万人の非正規社員がいる



日本郵政:非正規を正社員化 6.5万人対象
                        毎日新聞 2010年5月7日
日本郵政グループの非正規社員は20万人
        http://www.enpitu.ne.jp/usr2/bin/day?id=22831&pg=20100321

グループ全体で約21万人いる非正規社員のうち、「時給制で勤続3年以上(月給制は2年以上)」「労働時間週30時間以上の60歳未満」の条件を満たす勤労者が約6万5000人おり正社員化の対象になると発表した。酷い話である。日本郵政は残る145000人をどのような使い方をしているのだ。

1、時給制で勤続3年未満
2、月給制は勤続2年未満
3、労働時間週30時間(日平均6時間)未満の非正規社員
5、60歳以上

 上記の対象者が145000人もいるのだ。推定するに労働時間週30時間(日平均6時間)未満の非正規社員の数が一番多いのだろう。彼らは好んで30時間未満の勤務をしているわけでないのである。国が先頭に立って非正規社員を作っているのである。残酷物語としか言いようがない。

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日本郵政:非正規を正社員化 6.5万人対象
毎日新聞 2010年5月7日
 日本郵政は7日、グループ全体で約21万人いる非正規社員のうち、「時給制で勤続3年以上(月給制は2年以上)」で、「労働時間週30時間以上の60歳未満」の条件を満たす約6万5000人が正社員化の対象になると発表した。希望者を対象に資格審査を実施し、合格者を11月をめどに正社員化する。これに伴い、来年度の新卒一般職の採用を前年度比12%減の2800人に抑制する。
 グループ内従業員の半数を占める非正規社員の正社員化は、亀井静香金融・郵政担当相が日本郵政側に強く要望していた。日本郵政は、不合格者には再審査に向けた研修も行う方針。
 この制度による正社員採用数は未定。日本郵政の試算では、仮に6万5000人すべてを正社員化した場合、10年後の人件費の増加分は約1300億円に達する。新卒採用のさらなる抑制も検討されたが、就職氷河期の中、政府100%出資企業の採用抑制は「批判を浴びる」(ある幹部)と今年度比370人減にとどめた。
 また同社は、同じく亀井氏から要請されていた関連156法人との関係見直し計画も発表した。整理を検討しているのは、グループとの取引が多いファミリー企業57法人で、うち5法人は子会社化し、27法人はOBの退任を要望の上、取引を継続。25法人との取引は終了もしくは一般競争入札に変更する。残る99法人は「OB不在」「取引がない」などを理由にファミリー企業ではないと判断し、整理対象からはずした。【望月麻紀】
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毎日新聞 2010年5月7日 20時11分

2010年03月21日(日) 日本郵政グループの非正規社員は20万人

郵政の正社員化「10万人が上限」 亀井郵政相
                       2010年3月19日  日経
日本郵政、正社員化に時間かけず 亀井担当相
                    2010年3月18日 日経
公務員の数
http://www.gyoukaku.go.jp/senmon/dai1/sankou6.pdf
によれば郵政の職員の数は
262000人である。この他に非正規社員が約20万人いる。

 郵政相は非正規社員が約20万人と全体の5割近くに上る日本郵政グループの雇用形態を問題視し、郵政事業の見直しを機に是正を求めている。10万人規模を正社員にすることも検討するが、人件費が膨らんで経営を圧迫する懸念があるという。自民党長期政権下で20万人もの人を非正規社員として使って来たことは「人権感覚」の欠落が原因でないかと思う。

 亀井静香郵政・金融担当相は19日の閣議後記者会見で、同相が日本郵政グループの非正規社員を正社員に登用するよう求めていることに関し、「10万人が希望者の上限ではないか」と述べている。後の10万人は非正規のままであるとの見解は可笑しいと思う。これでは日本1のトヨタの生産現場の30%が非正規社員であることに、国が改善を求めることはできない。国が先頭に立って非正規社員を使っているからである。
http://www.enpitu.ne.jp/usr2/bin/day?id=22831&pg=20100321

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石田ふたみ