『日々の映像』

2009年12月10日(木) 米国社会の実力



1、米家計の純資産5.3%増、2期連続プラス 7〜9月資金循環統計
                     2009年12月12日  日経
2、米家計の純資産が増加、1年9カ月ぶり 4〜6月
                     2009年9月18日 日経

 新聞報道は負の面が多いので注意が必要である。米国社会の悲観論が多くあるが、この国の実力を家計の持つ預金や株などの保有資産で理解したい。

家計の保有資産     67兆0378億ドル(約5963兆円)
家計の債務は      13兆6144億ドル(約1210兆円)
純資産         53兆4235億ドル(約4723兆円)前期比5.3%増


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1、米家計の純資産5.3%増、2期連続プラス 7〜9月資金循環統計
                     2009年12月12日  日経

 【ワシントン=大隅隆】米連邦準備理事会(FRB)が10日発表した7〜9月期の資金循環統計によると、家計の預金や株などの保有資産から負債を差し引いた純資産は前期比5.3%増え53兆4235億ドル(約4723兆円)となった。2期連続の増加。一方で、家計の債務は過去最大の減少幅を記録。資産価格の緩やかな上昇を支えに、米家計のバランスシート(貸借対照表)調整が本格化している。
 家計の純資産では株式や不動産が増え預金が減った。金融危機後の底となった1〜3月期と比べ10.2%の増加で、消費者心理の悪化を食い止める効果がある。ただピークとなった2007年4〜6月期と比べると19.1%減の水準。
 家計の債務は13兆6144億ドルで年率換算で前期比2.6%減。5四半期連続のマイナスとなった。雇用不安を抱えた家計が借金の整理に動いているが、金融機関の貸し渋りも影響しているもよう。企業の債務も同率の減少となった。(07:49)
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2、米家計の純資産が増加、1年9カ月ぶり 4〜6月
                    2009年9月18日 日経

【ワシントン=御調昌邦】米連邦準備理事会(FRB)が17日発表した2009年4〜6月期の資金循環統計によると、米家計の同期末の純資産残高(季節調整前)は約53兆1399億ドル(約4843兆円)となり、前期末に比べて約2兆ドル増えた。前期末比でプラスに転じたのは07年9月末以来、1年9カ月ぶり。株価上昇などで金融資産が増えたことが背景。ただ、米家計は負債圧縮などバランスシート(貸借対照表)調整を進めており、純資産の増加が消費拡大に直結する可能性は低い。
 家計の純資産残高は、資産残高から負債残高を差し引いたもの。資産には株式など金融資産のほか、不動産などの有形資産なども含まれる。
 資産残高は約67兆2079億ドルで、前期末に比べ約2兆ドル増加した。このうち約1兆8000億ドル分は、金融資産の増加。預金は減っており、株高が資産価値を押し上げたとみられる。一方、負債は約14兆680億ドルで小幅減にとどまった。 (13:02)


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石田ふたみ