『日々の映像』

2009年08月31日(月) 1994年(平成6年)の小選挙区・比例代表並立制の法案可決

中選挙区から小選挙区・比例代表並立制も法案を強力の推進したのは当時の自民党であった。今から15年前のことである。この当時この法案を推進した自民党のベテラン議員の大半は今回の選挙で落選した。

 当時はどんな狙いがあったのか。言うまでのなく小選挙区・比例代表並立制になれば、与党自民党が圧倒的に有利になるとの判断であった。このため少数政党である公明党・共産党は議席を半減させた。

 政治の動きをロングで見ると、人間の知恵はたいしたことがないと思うことがある。15年前の自民党首脳陣は、今回のような選挙結果は出ることがあるとは予想した人は誰もいなかった。

 さまざまな批判があったにせよ、自民党にとって中選挙区で派閥間の激しく競争をしていた「大福角中の時代」が、政党としいてはもっとも活力に満ちていた。自民党は15年まえの「小選挙区・比例代表並立制」の法案可決によって自らの命運を絶ったように写る。歴史は皮肉な微笑みを浮かべるものだ。



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石田ふたみ