『日々の映像』

2009年04月27日(月) 豚インフル「スペイン風邪」並みの大流行となるか


報 道
1、豚インフル、メキシコ死者103人に 米政府が緊急事態宣言
                    2009年4月27日中日新聞夕刊
2、豚インフル、米が緊急事態宣言…感染3国、疑い7国
                     2009年4月27日 読売新聞
3、情報BOX:豚インフルエンザ、死者数や感染経路など
                     2009年 04月 27日 14:28 JST

 Googleに収録さてた豚インフルエンザの報道は1117件であることは、問題の深刻さを表している。

新型鳥インフルエンザ情報
http://ameblo.jp/syogai1/theme-10010496315.html
2008年7月未知の脅威「新型インフルエンザ」と題して情報の収録を開始し、2009年4月上記URLのとおり225件となった。この鳥インフルエンザの凄まじさ(感染者の6割が死亡)から比較すると1614人感染・死者103人(死亡率6.4%)は少ないイメージを持つ。しかし、スペイン風邪の英国で0.3%、インド4%の死亡と比較するとすくないことはない。一番の問題は3日前に発表になったが、少なくとも2週間前から感染が起こっていたことだろう。

メキシコの死者のほとんどは、体力にある20〜40題に集中している。この傾向も1918年のスペイン風邪(4000万─1億人が死亡したとされている)に類似している。発表から3日で感染3国、疑い7国に広がっている。豚インフルエンザ、鳥インフルエンザの共通点は、人に免疫がないウイルスで、爆発的に広がる可能性があるのだ。

最も影響が大きいのは経済に与える影響である。詳しくは省略して報道3に一部を引用したい。
「メキシコ市ではコンサートを含む多くの公共イベントが中止され、バーやナイトクラブの7割が営業を中止。教会や映画館も閉まっており、路上では軍当局者が医療用マスクを市民に配っている」
飲食店街は壊滅的な影響を受けるのだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー1、豚インフル、メキシコ死者103人に 米政府が緊急事態宣言
2009年4月27日中日新聞夕刊

 【ワシントン=嶋田昭浩、パリ=清水俊郎】豚インフルエンザの感染拡大を受け、米政府は26日、公衆衛生に関する緊急事態を宣言した。ロイター通信によるとメキシコのコルドバ保健相は同日、同国での豚インフルエンザによる死者は計103人に達したと公表した。カナダでも初めて6人の感染が確認され感染者が確認されたのは3カ国となった。
 コルドバ保健相は、豚インフルエンザが疑われた感染者はこれまでに1614人に上り、400人が入院中と述べた。同日、緊急記者会見したブレナン米大統領補佐官(国土安全保障担当)は「オバマ大統領は事態を強く懸念している」と述べた。
 米疾病対策センター(CDC)は同日、これまでに5州で計20人の感染が確認されたと発表した。新たに中西部オハイオ州で1人の感染を確認。ほかにニューヨーク8人、カリフォルニア7人、カンザス、テキサスが各2人で、東部から西海岸まで広がっている。検査中の症例もあり、CDCの医師は複数の死者が出る可能性があると報道陣に語った。
 各地で休校措置が検討されるなどオバマ政権の危機管理態勢が問われる事態となり、ナポリターノ国土安全保障長官は同日、連邦政府が備蓄している1200万人分の治療薬タミフルを放出する用意があると表明。手洗いの励行など注意を呼びかける一方で、冷静な対応を求めている。
 米当局者は、感染が確認された地域からの入国者に体調を尋ねるなど、水際対策強化の方針も示している。
 一方、AFP通信などによるとスペインで豚インフルエンザ感染の疑いがある患者は26日夜、8人に増えた。英国では2人が軽い症状を訴え、オーストラリアでも2人が入院した。いずれも最近、メキシコに旅行をしていた。フランスで隔離入院した親子3人は26日夜、検査で陰性と判定されたが、同国では別の女性1人が感染の疑いで入院した。


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2、豚インフル、米が緊急事態宣言…感染3国、疑い7国
2009年4月27日13時46分  読売新聞

 【ワシントン=山田哲朗、リオデジャネイロ=小寺以作】豚インフルエンザ感染の世界的拡大を受けて、米政府は26日、「公衆衛生に関する緊急事態」を宣言した。米国では新たにオハイオ州で感染が確認され、感染者は累計で5州20人となった。
 被害が最も深刻な発生国メキシコでは、豚インフルエンザが疑われる死者は103人に達し、このうち22人の感染が確認された。同国は引き続き非常事態を発令している。カナダの保健当局も同日、6人の感染を確認。この結果、感染者を出したのは計3か国となった。このほか、英国、コロンビア、ブラジルなど7か国で感染の疑いが浮上している。
メキシコ 死者103人
 米政府の緊急事態は、ナポリターノ国土安全保障長官がホワイトハウスで宣言した。これにより、連邦政府が州、地方自治体の関連機関を統轄し、全米で柔軟に緊急事態に対処できるようになる。例えば、米食品医薬品局(FDA)には通常の手続きを踏まずに薬品や医療機器を使用する権限が与えられ、検査のため研究施設を優先使用できる。
 具体的には、インフルエンザ流行に備えて米政府が備蓄していた抗インフルエンザ薬のタミフル、リレンザ合計5000万人分の4分の1を、メキシコと国境を接し、感染者を出したカリフォルニア、テキサス州などを中心に配布する。国防総省は、700万人分のタミフルを調達する。
 この宣言は、ハリケーンなど自然災害でしばしば出されるが、今回のように感染症で出るのは珍しい。
 米政府は、「病気の症状がある人は外出せず、公共機関利用も控えてほしい」と呼びかけた。メキシコへの渡航禁止措置は取らないが自粛は要請している。在メキシコの米国大使館は26日、メキシコ人や、日本人を含む外国人に対する米国行きのビザ発給を最長1週間延期すると発表した。今週、発給するはずだった約5100人が対象となる。
 メキシコのコルドバ保健相は26日、感染が疑われる死者は103人に達し、疑いによりこれまで入院した1614人のうち約400人が入院中と明らかにした。
 米疾病対策センター(CDC)の幹部は26日の記者会見で、「感染者の報告はまだ増えると見られるが、季節性のインフルエンザでも豚インフルエンザでも、ワクチン製造には何か月もかかる」と述べた。
メキシコからの便 機内で検疫
 豚インフルエンザの水際対策を強化するため、厚生労働省は27日、メキシコから国内に到着する航空便に対し、機内で乗員・乗客全員への検疫を行うことを決めた。
 メキシコから国内への航空便は、メキシコ市から北部のティファナ経由で成田に到着するアエロメヒコ便と、やはりメキシコ市からカナダ・バンクーバー経由で成田に到着する日本航空便で、水曜日と土曜日に週計4便が到着する。既に25日の便から、到着ゲート前などでサーモグラフィーを使った体温測定を行っているが、同省は、さらに入念なチェックが必要と判断、29日早朝の到着便からの機内検疫実施を決めた。
 到着後、医師や看護師らが機内に入り、携帯型のサーモグラフィーで全員の体温を測定。体温が高い人には検疫所で詳細な診断を行う。また、機内では日本の領土内に入った段階で、名前や住所、連絡先、体調などに関する質問票に記入してもらう。
(2009年4月27日 読売新聞)
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3、情報BOX:豚インフルエンザ、死者数や感染経路など
2009年 04月 27日 14:28 JST
 [メキシコ市 26日 ロイター] メキシコで100人以上の死者を出している豚インフルエンザは、米国やカナダでも感染が確認されており、世界的流行への懸念が広がっている。現時点での死者数や感染が確認された国、感染経路などをまとめた。
 ◎感染者数と死者数
 豚インフルエンザ感染による人の死亡が確認されているのは、これまでのところメキシコのみ。同国のコルドバ保健相は26日、地元テレビに対し、豚インフルエンザによる国内の死者数が103人に達したことを明らかにした。年齢別で死者が多いのは25─45歳。過去のインフルエンザ大流行でも、この年齢層が最も感染しやすい傾向があった。
 メキシコ以外で感染が確認されているのは米国とカナダ。米国では、カリフォルニア州、カンザス州、テキサス州、ニューヨーク州、オハイオ州で計20人、カナダではこれまでに6人の感染が確認されている。
 ニュージーランドではメキシコから帰国した10人の高校生がインフルエンザ検査で陽性反応を示し、豚インフルエンザに感染した可能性が明らかになっている。スペインやフランスでも感染の疑いが出ている。
 ◎ウイルスのタイプと感染経路
 H1N1型のA型インフルエンザウイルスで、人から人へも感染する。くしゃみやせきを通じての飛沫感染のほか、手で触れることによる接触感染もある。メキシコ政府と世界保健機関(WHO)は、豚肉を食べることで感染する可能性はないとしている。
 ◎感染の深刻度
 WHOは今回の豚インフルエンザ感染を「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」と宣言。世界15カ国で421人が感染し、257人が死亡した2003年の鳥インフルエンザ以来の大規模な流行になる恐れがある。メキシコ政府は100万人分の抗インフルエンザウイルス薬を備蓄していると発表している。
 ◎症状やほかのインフルエンザとの違い
 豚インフルエンザの症状は、通常の季節性インフルエンザと同様、急な発熱や筋肉の痛み、のどの痛みやせきが見られ、嘔吐(おうと)や下痢を伴うこともある。
 季節的なインフルエンザでは毎年、年配者など世界で25万─50万人が死亡する。多くの場合は肺炎が死因だが、それまで健康だった人のインフルエンザによる死亡は、死因がはっきりしないケースもある。
 新種のインフルエンザウイルスの場合、免疫がまだなく、ワクチン開発にも数カ月必要なため、感染が早いスピードで拡大する可能性がある。今回感染が確認された豚インフルエンザは、毎年流行しているH1N1型の季節性インフルエンザとは抗原性が違う可能性がある。
 ◎過去のインフルエンザ大流行
 1968年に発生した香港風邪の世界的な流行では約100万人が死亡。1918年のスペイン風邪大流行では4000万─1億人が死亡した。
 ◎メキシコ政府の対応
 首都および周辺2州ですべての学校を5月6日まで閉鎖。メキシコ市ではコンサートを含む多くの公共イベントが中止され、バーやナイトクラブの7割が営業を中止。教会や映画館も閉まっており、路上では軍当局者が医療用マスクを市民に配っている。
 政府は人ごみを避けるよう国民に勧告し、握手やキス、ハグといったあいさつも控えるよう呼び掛けている。感染者の隔離などを命令できる緊急権限が保健省に与えられたほか、政府は税金の申告期限を5月末まで1カ月延長した。
 ◎他国の反応や援助
 米国政府は事態を注視しており、米疾病対策センター(CDC)とWHOはワクチンの開発に取り組んでいる。WHOは公衆衛生上の緊急事態に対応するための通称「作戦司令室」を稼動。抗ウイルス剤など、迅速なウイルス封じ込め対策の準備は整っているとしている。
 WHOは抗ウイルス薬のタミフルやリレンザ500万人分を備蓄。米国は備蓄している5000万人分のタミフルとリレンザの25%を放出した。
 ◎メキシコへの観光
 CDCとWHOは、メキシコへの渡航計画を変更する必要はないとしている。また、メキシコ当局も国境を閉鎖する必要はないとしている。
情報BOX:豚インフルエンザ、死者数や感染経路など
2009年 04月 27日 14:28 JST
 [メキシコ市 26日 ロイター] メキシコで100人以上の死者を出している豚インフルエンザは、米国やカナダでも感染が確認されており、世界的流行への懸念が広がっている。現時点での死者数や感染が確認された国、感染経路などをまとめた。
 ◎感染者数と死者数
 豚インフルエンザ感染による人の死亡が確認されているのは、これまでのところメキシコのみ。同国のコルドバ保健相は26日、地元テレビに対し、豚インフルエンザによる国内の死者数が103人に達したことを明らかにした。年齢別で死者が多いのは25─45歳。過去のインフルエンザ大流行でも、この年齢層が最も感染しやすい傾向があった。
 メキシコ以外で感染が確認されているのは米国とカナダ。米国では、カリフォルニア州、カンザス州、テキサス州、ニューヨーク州、オハイオ州で計20人、カナダではこれまでに6人の感染が確認されている。
 ニュージーランドではメキシコから帰国した10人の高校生がインフルエンザ検査で陽性反応を示し、豚インフルエンザに感染した可能性が明らかになっている。スペインやフランスでも感染の疑いが出ている。
 ◎ウイルスのタイプと感染経路
 H1N1型のA型インフルエンザウイルスで、人から人へも感染する。くしゃみやせきを通じての飛沫感染のほか、手で触れることによる接触感染もある。メキシコ政府と世界保健機関(WHO)は、豚肉を食べることで感染する可能性はないとしている。
 ◎感染の深刻度
 WHOは今回の豚インフルエンザ感染を「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」と宣言。世界15カ国で421人が感染し、257人が死亡した2003年の鳥インフルエンザ以来の大規模な流行になる恐れがある。メキシコ政府は100万人分の抗インフルエンザウイルス薬を備蓄していると発表している。
 ◎症状やほかのインフルエンザとの違い
 豚インフルエンザの症状は、通常の季節性インフルエンザと同様、急な発熱や筋肉の痛み、のどの痛みやせきが見られ、嘔吐(おうと)や下痢を伴うこともある。
 季節的なインフルエンザでは毎年、年配者など世界で25万─50万人が死亡する。多くの場合は肺炎が死因だが、それまで健康だった人のインフルエンザによる死亡は、死因がはっきりしないケースもある。
 新種のインフルエンザウイルスの場合、免疫がまだなく、ワクチン開発にも数カ月必要なため、感染が早いスピードで拡大する可能性がある。今回感染が確認された豚インフルエンザは、毎年流行しているH1N1型の季節性インフルエンザとは抗原性が違う可能性がある。
 ◎過去のインフルエンザ大流行
 1968年に発生した香港風邪の世界的な流行では約100万人が死亡。1918年のスペイン風邪大流行では4000万─1億人が死亡した。
 ◎メキシコ政府の対応
 首都および周辺2州ですべての学校を5月6日まで閉鎖。メキシコ市ではコンサートを含む多くの公共イベントが中止され、バーやナイトクラブの7割が営業を中止。教会や映画館も閉まっており、路上では軍当局者が医療用マスクを市民に配っている。
 政府は人ごみを避けるよう国民に勧告し、握手やキス、ハグといったあいさつも控えるよう呼び掛けている。感染者の隔離などを命令できる緊急権限が保健省に与えられたほか、政府は税金の申告期限を5月末まで1カ月延長した。
 ◎他国の反応や援助
 米国政府は事態を注視しており、米疾病対策センター(CDC)とWHOはワクチンの開発に取り組んでいる。WHOは公衆衛生上の緊急事態に対応するための通称「作戦司令室」を稼動。抗ウイルス剤など、迅速なウイルス封じ込め対策の準備は整っているとしている。
 WHOは抗ウイルス薬のタミフルやリレンザ500万人分を備蓄。米国は備蓄している5000万人分のタミフルとリレンザの25%を放出した。
 ◎メキシコへの観光
 CDCとWHOは、メキシコへの渡航計画を変更する必要はないとしている。また、メキシコ当局も国境を閉鎖する必要はないとしている。
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首都および周辺2州ですべての学校を5月6日まで閉鎖。メキシコ市ではコンサートを含む多くの公共イベントが中止され、バーやナイトクラブの7割が営業を中止。教会や映画館も閉まっており、路上では軍当局者が医療用マスクを市民に配っている。
 政府は人ごみを避けるよう国民に勧告し、握手やキス、ハグといったあいさつも控えるよう呼び掛けている。感染者の隔離などを命令できる緊急権限が保健省に与えられたほか、政府は税金の申告期限を5月末まで1カ月延長した。
 ◎他国の反応や援助
 米国政府は事態を注視しており、米疾病対策センター(CDC)とWHOはワクチンの開発に取り組んでいる。WHOは公衆衛生上の緊急事態に対応するための通称「作戦司令室」を稼動。抗ウイルス剤など、迅速なウイルス封じ込め対策の準備は整っているとしている。
 WHOは抗ウイルス薬のタミフルやリレンザ500万人分を備蓄。米国は備蓄している5000万人分のタミフルとリレンザの25%を放出した。
 ◎メキシコへの観光
 CDCとWHOは、メキシコへの渡航計画を変更する必要はないとしている。また、メキシコ当局も国境を閉鎖する必要はないとしている。

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石田ふたみ