『日々の映像』

2009年03月06日(金) 08年10―12月期、過去最悪の経常益64.6%減

 

報道
1、08年10―12月期、過去最悪の経常益64.6%減 法人企業統計
                    2009年3月5日 日経
2、法人企業統計:経常利益64%減 石油危機以来の下げ幅−10〜12月期    毎日新聞 2009年3月5日 東京夕刊
3、1─3月期GDP、前例ない2四半期連続2けたマイナスか
                  2009年02月17日 日々の映像

財務省が5日発表した2008年10―12月期の法人企業統計によると、「企業の経常利益は前年同期に比べて64.6%減り、5兆533億円となった。世界経済の急速な落ち込みで、日本の企業部門は歴史的な危機に直面している」(日経から)
とある。

 とくに製造業の利益は全滅に近い。製造業は自動車産業の赤字転落などで、同94.3%減の大幅減益となり、過去最大の減少率を記録した。2月17日に書いたように、10−12月GDPが12.7%(71兆円)も減少したのだから、上記のデータは当然の内容といえる。

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1、08年10―12月期、過去最悪の経常益64.6%減 法人企業統計
                    2009年3月5日 日経
 財務省が5日発表した2008年10―12月期の法人企業統計によると、企業の経常利益は前年同期に比べて64.6%減り、5兆533億円となった。減益率は第1次石油危機だった1974年に記録した過去最悪に並ぶ。売り上げの落ち込みが収益を圧迫し、自動車など多くが赤字に転じた。世界経済の急速な落ち込みで、日本の企業部門は歴史的な危機に直面している。
 売上高は前年同期比11.6%減で4期連続の減収減益となった。財務省は「世界的な景気後退がみられる中で、我が国経済も急速に悪化する厳しい状態にある」との判断を示した。
 経常利益は「金融機関を子会社とする純粋持ち株会社」を含めれば、全体で前年同期に比べ64.1%減った。製造業の経常利益は94.3%減と過去最も大きい減益率を記録。資本金10億円以上の大企業製造業は3014億円の赤字と、比較可能な1959年7―9月期以来初めてのマイナスを記録した。

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2、法人企業統計:経常利益64%減 石油危機以来の下げ幅−10〜12月期    毎日新聞 2009年3月5日 東京夕刊

 財務省は5日、08年10〜12月期の法人企業統計調査を発表した。景気の急激な落ち込みを背景に、全産業(金融・保険業を除く)の経常利益が前年同期比64・1%減の5兆1319億円と、記録的な大幅減となった。第1次石油危機の74年に記録した過去最悪の水準と並ぶ下げ幅。特に、製造業は自動車産業の赤字転落などで、同94・3%減の大幅減益となり、比較可能な統計のある1955年4〜6月期以降、過去最大の減少率を記録した。【清水憲司】
 また、設備投資(ソフトウエア投資を含む)も、同17・3%減と過去最大の減少で、景気悪化が企業活動に深刻な影響を与えていることを示した。
 08年10〜12月期の実質国内総生産(GDP)速報値は、年率換算で前期比12・7%減と第1次石油危機以来の大幅マイナス成長となったが、法人企業統計が大幅に落ち込んだことで、これを反映する改定値は、さらに下方修正されるとの見方も出ている。
 売上高は、全産業で同11・6%減の346兆776億円で、過去最大の減少率だった。自動車や半導体の急速な輸出減少が主因。製造業は同16・3%減と過去最大の大幅減収となった。非製造業も商社や広告の不振で同9・3%減となった。
 経常利益は、販売不振を受けて激減し、製造業は自動車を含む輸送用機械が、統計が比較できる75年4〜6月期以降で初めて赤字になるなど、主力産業が相次いで赤字に転落した。非製造業は、同35・0%減だった。
 設備投資も世界経済の先行きが見通せないため、全産業で10兆7692億円にとどまり、過去最大の減少率を記録した。


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3、1─3月期GDP、前例ない2四半期連続2けたマイナスか
                  2009年02月17日 日々の映像
                

リーマン破たんの報道は2008年 09月 16日であった。
http://ameblo.jp/syougai3/entry-10194217782.html
米国の金融機関への信用の崩壊で大変なことになると認識、9月18日から「米国発 金融危機関連情報」と題して、1日休むことなく記述を続けてきた。最近になった金融危機の巨大な負の津波が明らかになってきている。

 昨日は10−12の実質GDPのことを書いた。報道によれば1−3月のGDPは10%減となるようだ。分かりやすく説明すると次のようになるとの予想なのだ。
 7−9月GDP  560兆円
10−12月GDP 489兆円 (560兆円−71兆円)前期比12.7%マイナス
1−3月  GDP 439兆円 (489兆円―50兆円) 前期比10%マイナス

 上記の通りGDPの規模が121兆円(560兆円―439兆円)も縮小するのである。金融危機が発生してから5ヵ月も経ってから、「戦後最大の経済危機」(与謝野馨経済財政担当相)などというコメントを見ると笑止千万である。戦後経験してことにない大恐慌に突入しているのだ。未だに僅かの補正予算が成立していないのだからどうにもならない。

 http://www.enpitu.ne.jp/usr2/bin/day?id=22831&pg=20090218
 http://www.enpitu.ne.jp/usr2/bin/day?id=22831&pg=20090217


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石田ふたみ