2009年02月28日(土) |
イラン「目には目を」の刑執行へ |
報道・資料 1、女性失明事件の加害者に「目には目を」の刑執行へ イラン 2月20日12時24分配信 CNN.co.jp 2、目には目を、歯には歯を http://www.actv.ne.jp/~yappi/tanosii-sekaisi/01_sensi&kodai/01-05_meniwameo.html
「目には目を、歯には歯を」という言葉がある。 この言葉の語源は資料2の通りで要約すると次の通りである。 「メソポタミア(現在のイラク)に、最古の文明が花開きました。前1800年頃、この文字を使って書かれた全237条の法典が登場します。これが、「ハンムラビ法典」です。「目には目を」。あまりに強烈な印象を与えるこの言葉は、実は、ハンムラビ法典に由来しています。 ハンムラビ法典第196 条には次のように書かれています。 「もしある市民が、他の市民の目をつぶすならば、彼の目をつぶさなければならない」 また、第200条には、こうあります。 「もしある市民が、彼に対等の市民の歯を打ち折るならば、彼の歯を打ち折らなければならない」 「目には目を、歯には歯を」なのです。この、「同害復讐」の原則こそ、人類が初めて制定した法なのです。」
驚くべきことは、紀元前1800制定されたハンムラビ法典が現在も生きていることである。テヘラン(CNN) イランの裁判所で、女性の顔に酸をかけて失明させたとして有罪となった加害者が、イスラム法の「目には目を、歯には歯を」の原則に従い、同じ方法で失明させる刑罰を受けさせることが確定したという。女性の弁護士によれば、数週間以内に執行される見通しだという。
詳しくは報道1の通りであるが、イランでは古代の法典がイスラム法となって現代にも生きていることを知らねばならない。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 1、女性失明事件の加害者に「目には目を」の刑執行へ イラン 2月20日12時24分配信 CNN.co.jp
テヘラン(CNN) イランの裁判所で、女性の顔に酸をかけて失明させたとして有罪となった加害者が、イスラム法の「目には目を、歯には歯を」の原則に従い、同じ方法で失明させる刑罰を受けることが確定した。女性の弁護士によれば、数週間以内に執行される見通しだ。 被害を受けたのはアメネ・バハラミさん(31)。2002年、大学で電子工学を学んでいた24歳の時、同じ大学に通う当時19歳のマジド・モバヘディ受刑者に出会った。モバヘディ受刑者はバハラミさんに近づこうとしたが、拒否されるといやがらせを繰り返し、「結婚を承諾しなければ殺す」などと脅迫した。 2004年11月、勤務先の会社から帰宅しようとバス停へ向かっていたバハラミさんを同受刑者が襲い、顔に酸を浴びせた。バハラミさんは重傷を負って視力を失った。同受刑者は2週間後に自首して犯行を自供。2005年に有罪を言い渡され、以来収監されている。バハラミさんの弁護士によると、同受刑者に反省の色はみられず、「愛しているからやった」などと話しているという。 イランでは通常、被害者が加害者に「血の代償」と呼ばれる賠償金の支払いを求めることができるが、バハラミさんはその代わりに、モバヘディ受刑者の目に酸をかけて失明させる刑罰を要求。昨年末に地裁がこれを認める判決を下し、同受刑者が控訴していたが、高裁が今月、棄却を決めた。 一部の人権団体などからは「残酷すぎる」と批判の声が上がっているが、バハラミさんは「復しゅうが目的ではない。今後同じ思いをする人がないようにとの願いから決めたこと」と説明している。
最終更新:2月20日12時24分
目には目を、歯には歯を http://www.actv.ne.jp/~yappi/tanosii-sekaisi/01_sensi&kodai/01-05_meniwameo.html 「 紀元前3500年頃、メソポタミア(現在のイラク)に、最古の文明が花開きました。 その担い手は、シュメール人といわれています。
彼らは、都市国家を作り、金属器を使い、世界最古の文字を発明しました。この文字は、粘土板にアシの茎を斜めに切ったもので刻まれ、その形状から楔形(くさびがた)文字と呼ばれています。
そして、前1800年頃、この文字を使って書かれた全237条の法典が登場します。これが、「ハンムラビ法典」です。ハンムラビとは、当時メソポタミアを支配していたバビロニア王国の国王の名です。
「目には目を」。あまりに強烈な印象を与えるこの言葉は、実は、ハンムラビ法典に由来しています。
ハンムラビ法典第196条には次のように書かれています。
「もしある市民が、他の市民の目をつぶすならば、彼の目をつぶさなければならない」
また、第200条には、こうあります。
「もしある市民が、彼に対等の市民の歯を打ち折るならば、彼の歯を打ち折らなければならない」
「目には目を、歯には歯を」なのです。この、「同害復讐」の原則こそ、人類が初めて制定した法なのです。
現在、西アジア一帯で広く使用されているイスラム法もまた、基本的にこうした、同刑罪の原則の上に成り立っています。もしかしたら、「目には目を、歯には歯を」の原則こそ、人間の本質にもっとも適した刑罰法なのかもしれません。この原則に従えば、人を殺した者は、当然、自分の死をもってその罪を償わなければならないことになります……。
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