『日々の映像』

2008年12月25日(木)  最強企業トヨタでも生産出荷が25%減


報道
1、トヨタ:国内販売27%減 38年ぶりの低水準−−11月
                  毎日新聞 2008年12月24日 
2、トヨタ:デンソーなどグループ大手4社、営業赤字に転落
                  毎日新聞 2008年12月24日
3、トヨタ:渡辺社長「底が見えない」
                  毎日新聞 2008年12月24日
 
トヨタ自動車が24日午前発表した11月の生産・販売・輸出実績によると、トヨタ単体の国内販売は前年同月比27・6%減の10万8484台であるという。最強のトヨタがこの数字であれば、その他の輸出産業はこれ以上に落ちていると判断しなければならない。再度数字を確認しておきたい。

*国内販売は前年同月比27・6%減の10万8484台
*国内生産は前年同月比27・2%減の28万8138台
*輸出は前年同月比  23・9%減の19万1194台

という凄まじさである。昨日の米国発金融危機関連情報では「外需急減:日本の経済『未曾有の危機』」と題して情報をまとめたので、関心のある方は以下を開いてください。
http://ameblo.jp/syougai3/entry-10182625172.html

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1、トヨタ:国内販売27%減 38年ぶりの低水準−−11月
                    毎日新聞 2008年12月24日 
トヨタ自動車が24日午前発表した11月の生産・販売・輸出実績によると、トヨタ単体(ダイハツ工業と日野自動車を含まず)の国内販売は前年同月比27・6%減の10万8484台で、11月としては70年以来、38年ぶりの低水準に落ち込んだ。前年同月を割り込むのは4カ月連続。急速に進む景気悪化により、消費者の買い控えが強まったことが響いた。
 トヨタは市場低迷により、減産を拡大しており、国内生産は27・2%減の28万8138台と、11月としては01年以来7年ぶりの低水準にとどまった。輸出も、世界的な販売不振から、23・9%減の19万1194台と、2カ月連続で減少した。【森有正】
毎日新聞 2008年12月24日 東京夕刊

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2、トヨタ:デンソーなどグループ大手4社、営業赤字に転落
                  毎日新聞 2008年12月24日
トヨタ自動車が09年3月期連結決算で営業赤字に転落するとの見通しを受け、トヨタグループ大手4社は24日、業績予想を下方修正した。トヨタなどからの受注減と、円高進行で為替差損が膨らむためで、デンソーが単体の営業損益で58年ぶりの赤字となるなど、4社とも単体か連結で営業赤字に転落する。
 デンソーは、従来予想で360億円の黒字だった単体の営業損益が490億円の赤字に、420億円の黒字予想だった最終(当期)損益も100億円の赤字になる見通し。アイシン精機は連結営業損益が100億円の赤字、豊田自動織機も連結営業損益が100億円の赤字となる見込み。トヨタ紡織も単体の営業損益が60億円の赤字に転落する。【鈴木泰広】

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3、トヨタ:渡辺社長「底が見えない」
                 毎日新聞 2008年12月24日
トヨタ自動車の渡辺捷昭(かつあき)社長は事実上、史上初の営業赤字見通しを発表した22日の記者会見で、「(自動車市場の)底が見えない」と厳しい認識を示した。主なやりとりは次の通り。【米川直己】
 −−11月の下方修正から1カ月半で再度修正した理由は?
 渡辺社長 市場の落ち込みが急で速く、幅広い。為替相場も下期の想定は1ドル=100円、1ユーロ=130円だったが、現在の円高が続いた場合、(業績への影響は大きく)大幅な下方修正は避けられない。
 −−世界の自動車需要はいつごろ回復するとみているか。
 渡辺社長 見通しが立てば来年の生産・販売計画ができた。社内ではすべての地域の市場をチェックしているが、日、週を追って変わっている。どこが底かというのが残念ながら見えない。世界市場をどう見るかは大変難しい。
 −−厳しい中で成長戦略をどう描くか。
 渡辺社長 必ず需要は起きる。(世界の自動車市場は)半年前まで、2010年には10億台に達するとの予測だった。達成時期が遅くはなるが、長期的には新規需要も必ずある。ただ、環境やエネルギー、ダウンサイジングなど技術、商品開発をする必要はある。今は弾を込めるというか、しっかり技術開発をしていくことが大事だ。
 −−雇用の見通しは?
 木下光男副社長 期間従業員は11月末で4700人。来年3月末で3000人になる。途中の解約はしていないし、数十万円の満了金も支給している。正社員は国内では手を付けていないし、予定もない。
 −−営業赤字を出す経営責任は?
 渡辺社長 反省はあるが、今はこの難局をどう乗り越えていくかが大事だ。








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石田ふたみ