『日々の映像』

2008年12月07日(日)  ドル紙幣印刷機がフル回転のFRB

 米国で信じられない事態が展開されている。今回の事例は米連邦準備理事会(FRB)の証券化商品(不良証券)などの買い入れである。金融危機発生僅か2ヵ月余りで200兆円ものドル札をばら撒いている。少なくとも予想を遥かに超える金融危機なのである。この衝撃波が月を追って日本に押し寄せてくることは必至といわねばならない。
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 米国発 金融危機関連情報 (78)から
            
             http://ameblo.jp/syougai3/
報道・コラム
1、FRB、最大8000億ドルの新金融対策発表
                   2008年12月5日 日経
2、[米経済コラム] 融資促進に3兆(約300兆円)ドルを賭けるFRB
               J・ベリー 2008/12/05 15:06 JST

 米連邦準備理事会(FRB)は25日、個人向けの信用収縮を和らげるのを目的に、最大で8000億ドル(約80兆円)に上る新たな金融対策を発表した。ローンを裏付けに発行した証券化商品を買い入れるのが柱である。
・住宅ローン関連で6000億ドル、
・自動車、クレジットカード、学資などの消費者ローンで2000億ドル

 ポイントは80兆円のドル紙幣を印刷して証券化商品を買い入れるのである。
コラムを引用しよう。

「FRBのバランスシートの規模は少なくとも3兆ドル(約277兆円)に膨れ上がっている。 金融システムへの流動性供給で積み上がった資金がインフレを引き起こす恐れがあることを考えれば、このアプローチはリスクが大きい。とはいえ、伝統的な利下げに頼る方法では、米市場と経済が泥沼から抜け出すまで時間がかかり過ぎる」

 資産担保証券(ABS)の買い取りで、バランスシートは約3兆ドルに達する見通しなのだ。米連邦準備制度理事会(FRB)は、金融危機が発生してから僅か2ヵ月間で、200兆円ものドル札をばら撒くことになった。FRBは、金融市場の安定化と経済成長の回復を目指す戦いに、持てるすべてをつぎ込んでいるのである。詳しく把握したい人はJ・ベリー氏のコアム(情報78に引用)を読むことを薦めます。

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石田ふたみ