『日々の映像』

2008年10月22日(水)  中国産の食材に大きく依存する外食産業

 中国からの食品輸入の見直しが大きく進むようである。ロイヤルホールディングスは「来春にもファミリーレストランで、中国で最終加工した食品の使用を中止する」という。ポイントは「中国で最終加工した食品」なのである。現役の頃ロイヤルでもよく食事をした。最終加工品の例を挙げよう。豚カツを頼むと明らかにレンジでチンをしたカツが出てくる。明らかに「中国で最終加工した豚カツ」と思われる。
ロイヤルHDは、料理の産地の公表を出来るだけ避けるだろう。今頃になって次の声明なのである。
「ロイヤルHDは早ければ来年3月のファミリーレストラン「ロイヤルホスト」のメニュー改定で、中国で最終加工した食品の使用をすべて取りやめる」
1年ほど前ロイヤルHDの幹部が「中国産の食材を抜きに経営は考えられない」という趣旨の話をここに記述した。少なくとも、中国産の食材に大きく依存する外食産業は重大な局面に立たされると思う。

メラミン混入飼料でタヌキ460匹超死ぬ・・こんな報道があっても日本の農林水産省は「中国産飼料を輸入する場合、メラミン混入の有無を検査するよう要請する文書を業界団体に出した」程度の対応なのである。なぜ輸入禁止が出来ないのか。

外食、中国食材の使用縮小 ロイヤルホスト、リンガーハットなど
  2008年10月21日 日経
【メラミン混入】飼料でタヌキ460匹超死ぬ 中国
2008.10.21 23:06 産経新聞
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外食、中国食材の使用縮小 ロイヤルホスト、リンガーハットなど
  2008年10月21日 日経
 外食各社が中国産食材の使用を縮小する。ロイヤルホールディングスは来春にもファミリーレストランで、中国で最終加工した食品の使用を中止する。長崎ちゃんぽん店のリンガーハットも中国産野菜を2009年度中に国産へ切り替える。中国産の食材・食品は安全問題が相次いでいる。20日にもイタリア料理店、サイゼリヤの中国製原料に有害物質メラミンが混入していたことが判明。消費者の不安解消に向け、今後も食材調達の見直しが進みそうだ。
 ロイヤルHDは早ければ来年3月のファミリーレストラン「ロイヤルホスト」のメニュー改定で、中国で最終加工した食品の使用をすべて取りやめる。同社は先月、8品目あった現地での最終加工品を「冷凍あさり」1品目のみに絞り込んだが、これも韓国など他産地に切り替える。 (09:14)
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【メラミン混入】飼料でタヌキ460匹超死ぬ 中国
2008.10.21 23:06 産経新聞
 中国遼寧省瀋陽市の村で過去2カ月間に、毛皮用に飼育されているタヌキ460匹以上が有害物質メラミンの入った飼料を食べて死んだ。中国紙、南方都市報が21日までに伝えた。
 同紙によると、約20の飼育業者がいる村で8月中旬以降、タヌキが相次いで死んだ。解剖の結果、腎臓結石の症状を呈していたことが判明、飼料を調べたところ、メラミンが検出されたという。
 メラミンによる粉ミルク汚染事件が起きた中国では、メラミンを含んだ飼料が違法に生産されていたことが当局の調査で判明。日本の農林水産省は中国産飼料を輸入する場合、メラミン混入の有無を検査するよう要請する文書を業界団体に出した。(共同)

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石田ふたみ