『日々の映像』

2008年10月10日(金)  米国発 金融危機関情報は深刻

 米国の金融崩壊情報はこれからだ。日経平均急落、大和生命が破綻などは、まだ金融崩壊の序の口のデーターと思わなければならない。 明日最大の問題であるCDS(債券破綻保険。クレジット・デフォルト・スワップ)をめぐって銀行界の損失が一挙に明らかになるようである。最大の危険は、9月15日に倒産した大手投資銀行リーマン・ブラザーズが発行していた総額4000億ドル〔40兆円〕の債券(リーマンの破綻後、これらの債券はジャンク債として約10分の1の価値となっている)をめぐるCDSの清算(保険金額の確定)が、日本時間の11日に行われるのである。

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10月10日 米国発 金融危機関連情報 (23)
                    コミ「サバイバル研究会」から
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 米欧など主要国の中央銀行が同時利下げを実施した。各国が危機に対応する覚悟があることをアピールし、市場の不安心理に歯止めをかけるのは程遠い政策なのだ。今の最大の問題は、金融の大前提となる「信用」がほぼ消滅してしまったことにある。焦げ付きを極端に恐れるあまり、誰も資金を出さなくなった。マネーという血流が詰まり、実体経済の活動を脅かされ始めている。

 今までの情報はまだ入り口段階の金融崩壊情報で、これからが本番といわねばならない。簡単に表現すれば、勝手に作った保険(CDS)を含む金融システムの崩壊なのである。いくらアメリカの連銀(中央銀行)が、全米企業の資金難を解消するために米大手銀行に緊急融資をしても、銀行は自行内で借りた資金を貯め込んで他の企業に貸さず、銀行どうしの貸し借り(金融システムの中心をなす銀行間金融)も停止したままという異常事態が続いている。

 なぜこんなことになるのか。それは、CDS(債券破綻保険。クレジット・デフォルト・スワップ)をめぐって銀行界の損失が一挙に拡大することが必至なのである。銀行はそれに備えて資金を蓄えているということだ。最大の危険は、9月15日に倒産した大手投資銀行リーマン・ブラザーズが発行していた総額4000億ドル(40兆円)の債券をめぐるCDSの清算(保険金額の確定)が、10月10日(日本時間11日)やってくる。これが明らかになるとまた激震が走ることになる。

 日経平均急落、大和生命が破綻などは、まだ金融崩壊の序の口のデーターと思わなければならない。

1、日経平均急落、終値881円安の8276円 5年4カ月ぶり安値    日経
2、社説経済急変に政府・日銀は実効ある対策を(10/10)      日経
3、大和生命が破綻 金融危機直撃、負債2695億円          日経

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石田ふたみ