『日々の映像』

2008年10月02日(木)  乳製品輸出せず…中国政府が異例の説明会

 中国人の総ての人が可笑しいとは全く思っていない。
 しかし、同じ視点で何回も記述するが、中国にはいい加減で、無責任な集団の数が多い。中国政府は「乳製品は輸出せず」と発表したが、食品の輸出は永久に禁止することが、中国の国際社会でも信用回復に繋がると思う。

 中国は大豆を3000万トン以上も輸入するなど、穀物の輸入大国になっている。
自国13億人に安定的に食を提供するだけでも大変な事業である。食の輸出を考えるべき国ではないと声を大にして主張したい。

 ここ10年余りに読書した中で、最も衝撃を受けたのは、中国近代の文学者である魯迅の小説「狂人日記」「孔乙己」「阿Q正伝」「薬」などであった。一貫しているのは欺瞞を含む人間的のいいかげんさを中国社会の死敵とみなして、これらを真正面から取り上げた小説なのである。

 「薬」は意味のない迷信とでたらめ極まる漢方医に厳しい攻撃を加える作品である。中国社会には未だ大小さまざまな「馬馬虎虎」(マーマーフーフー・・・欺瞞に満ちた人間的のいい加減さ)が存在しているのである。日本企業はこの本質に立って行動しないと、とんでもない事件に巻き込まれることになる。
 
1、安全確認できるまで乳製品輸出せず…中国政府が異例の説明会
                      10月2日3時12分配信 読売新聞
2、メラミン混入、「地下工場」で2007年後半から製造販売
                      9月30日20時22分配信 読売新聞
3、<メラミン>「タルト」から検出 兼松が中国から輸入
                      10月1日21時54分配信 毎日新聞
4、メラミン乳:香港の3歳女児が結石 中国本土以外で初被害
                      毎日新聞 2008年9月21日
5、メラミン乳:被害5万人超、1万3千人が入院中…中国発表
                      毎日新聞 2008年9月21日  

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1、安全確認できるまで乳製品輸出せず…中国政府が異例の説明会
10月2日3時12分配信 読売新聞

 中国政府が、有害物質「メラミン」による食品汚染問題で、日本など在北京の各国外交団を集めて説明会を開き、原因などを詳細に説明していたことが1日、わかった。

 中国製食品で同様の問題が再発した場合に迅速な通報を要請するなど、中国政府として異例の対応となった。

 日中関係筋によると、説明会は現地時間30日午後、中国国務院の担当幹部が約1時間にわたって行った。汚染された製品を販売した三鹿集団(河北省石家荘市)については「製造から販売まで工程全体の管理監督に重大な欠陥があった」と説明。さらに、〈1〉三鹿集団が消費者の苦情を受けてから石家荘市政府に検査結果を報告するまで8か月かかった〈2〉市政府から河北省政府への報告がさらに1か月以上かかった−−などとして、「報告義務違反であり、法に基づき責任者を厳格に処分する」と述べた。

 また、乳製品は安全性が十分に確保されるまで輸出しないことを約束。国務院に対策本部を設置し、「今回の件を教訓に食品の管理監督の水準を向上させたい」と表明したという。

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2、メラミン混入、「地下工場」で2007年後半から製造販売
9月30日20時22分配信 読売新聞

 【北京=杉山祐之】30日の中国各紙によると、粉ミルク、牛乳などに有害物質メラミンが混入された問題で、河北省警察当局は最近、石家荘市で乳牛飼育、牛乳生産にかかわる41業者を捜査し、計222・5キロのメラミンを押収、22人を拘束した。

 当局はまた、メラミン入り「たんぱく粉」を違法に製造し、牛乳生産業者らに売っていた「地下工場」を摘発、容疑者を拘束した。2007年後半から製造販売していたという。

3、<メラミン>「タルト」から検出 兼松が中国から輸入
10月1日21時54分配信 毎日新聞

 大手商社の兼松(東京都港区)は1日、中国から輸入し、国内で販売されたエッグタルトから、化学物質「メラミン」が1.4ppm検出されたと発表した。国内で販売した食品からメラミンが検出されるのは丸大食品に次いで2件目。これまで健康被害の報告はないが、万全を期すため自主回収する。

 兼松が中国広東省の仏山市金城速凍食品有限公司から輸入しJTBグループのJTB商事(東京都豊島区)が通信販売商品「JTB海外おみやげ マカオエッグタルト 3箱セット」(1箱6個入り、1個50グラム)として289セットを国内で販売した。

 兼松によると、欧州食品安全機関(EFSA)の基準では今回検出されたメラミンの量は、体重60キログラムの人が毎日428個を食べ続けても健康被害がない量という。

 兼松は5月末からこの商品を輸入し、JTB商事は6月から通信販売していた。兼松の自主検査でメラミンの混入がみつかった。混入の原因については現在調査中という。

 JTB商事は同日、中国の乳製品を原料として使用し、海外のおみやげ商品として国内で通信販売している「マカオウーロン茶クッキー」「香港八景チョコ」など45品について、安全性が確認されるまで当面販売を自粛することを決めた。これらの商品は中国、台湾で生産している。

 問い合わせは兼松食品第2部調理食品課03・5440・9580。

 厚生労働省は同日、港区に対し、食品衛生法に基づきエッグタルトの回収を兼松に命じるよう指示した。【田畑悦郎、小倉祥徳】

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4、メラミン乳:香港の3歳女児が結石 中国本土以外で初被害
毎日新聞 2008年9月21日
 【台北・庄司哲也】香港の衛生当局は20日、化学物質メラミンが検出された中国の大手乳製品メーカー「伊利集団」の乳製品を飲んでいた香港の3歳の女児が腎臓結石にかかっていたと発表した。伊利の製品が原因とみられる健康被害は、中国本土以外では初めて。
 21日付の香港紙「明報」によると、女児は15カ月間、毎日3杯の伊利の高カルシウム低脂肪乳を飲んでいた。同社製品へのメラミンの混入の発覚を受け、心配した両親が女児を病院に連れて行き、診察を受けたところ、左の腎臓に結石があることが分かったという。

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5、メラミン乳:被害5万人超、1万3千人が入院中…中国発表
                     毎日新聞 2008年9月21日  
 【北京・浦松丈二】中国衛生省は21日、化学物質メラミンに汚染された粉ミルクを飲んだ乳幼児が腎臓結石などにかかった問題で、同日までに患者数が5万人を超えたと発表した。診察・治療後回復した乳幼児は3万9965人、入院治療中の患者が1万2892人で、うち比較的症状が重い患者は104人だった。2歳未満が8割以上を占めた。
 衛生省は17日、患者数6244人と発表しており、短期間で健康被害が急増した。メラミン禍は中国の「食の安全」に関し、最大規模の被害となった。
 調べでは、診察を受けた患者の大半は大手乳製品メーカー「三鹿集団」の粉ミルクを飲んでいたという。
 だが、被害相談を受けた弁護士は「三鹿」以外の粉ミルクを飲んでいた乳幼児の健康被害も多数報告されたと指摘している。
 【台北・庄司哲也】香港政府は21日、食品世界最大手ネスレの中国山東省青島市の現地法人が製造し、香港で流通した業務用牛乳から、微量のメラミンが検出されたと発表した。香港ではスーパーなどからネスレ製品を撤去する動きが広がっている。
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石田ふたみ